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はだの大日堂保存会 二王像鑑定「修復は急務」 今年を計画実行初年度に

文化

掲載号:2021年4月16日号

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二王像を保護する金網を外し、学芸員(左)と仏像修復士が現地調査を実施
二王像を保護する金網を外し、学芸員(左)と仏像修復士が現地調査を実施

 はだの大日堂保存会(松本亮三会長)が昨年11月27日に専門家を招き行った「二王像」の調査の結果、「一刻も早い修復が必要」という診断が出た。これを受け同会では、4月24日に開催を予定している総会で、具体的な計画を図っていく。

 蓑毛大日堂は2017年に国登録有形文化財となった大日堂、不動堂、地蔵堂、仁王門をはじめ、その内部に県・市指定重要文化財の仏像群を有している。宝蓮寺が管理し、地域住民有志が組織する「はだの大日堂保存会」が維持・保全活動を行っている。

 大日堂の建物と仏像群は歴史が古く、それゆえに建物や仏像の傷みが長年の課題となっていた。特に、風雨にさらされている建物や二王像の劣化が深刻で、修復には相当の費用が必要となる。

建物だけで修繕費億越え

 以前、宮大工の内田幸夫代表取締役(有限会社内田工務店/伊勢原市)に、建物修理費用の見積りを依頼したところ、大日堂7千〜8千万円、仁王門2500〜4千万円、不動堂4千〜6千万円、地蔵堂2500〜3500万円という金額が出た。そのほとんどが急を要し、解体修理を必要とする状況だった。

 これを受け、同会は昨年7月に旧称「秦野みのげ文化の会」から現在の名称に改名。喫緊の課題である文化財修復・保存に向けた指針を示し、傷みが酷い二王像など仏像群の調査に乗り出した。

 11月の調査には東京国立博物館学芸員の浅見龍介氏、株式会社明古堂の仏像修復士・明珍素也氏、日本通運株式会社美術梱包担当が現地に。浅見氏の鑑定で「二王像は平安末期、不動堂の不動明王像も平安時代のもので非常に素晴らしい」という評価を得た。

 一方で仁王門同様、長年風雨にさらされた二王像は損傷が著しく、「一刻も早い修理が必要」という結果が出ている。特に阿形像、吽形像ともにに下半身の傷みが著しいという。また、その他の仏像群も全体的に再調査が必要と診断された。

 鑑定結果を受け松本会長は、「まずは仁王門と二王像の修復を役員会で計画していく」とし、「本年度を修復実行初年度と位置づけ、後世に残し伝えるための本格的な動きに繋げていきたい」と意欲を見せた。

宮大工招き講演

 同会では4月24日(土)の総会後、一級建築士で宮大工棟梁の内田幸夫氏を招き、基調講演会「大日堂の未来を見据えて―堂宮大工の視点から―」を本町公民館多目的ホールで開催する。午後3時から4時20分。参加無料。感染症拡大防止のため入場制限の場合あり。

 一般社団法人日本伝統建築技術保存会理事で、市指定文化財東光寺薬師堂山門の全解体修理など社寺建築の新築・改築や文化財修理など数多く手掛ける同氏から、大日堂修復に関する話を聞く。

 問い合わせは同会事務局(宝蓮寺)【電話】0463・81・3528へ。

損傷が激しい二王像下半身
損傷が激しい二王像下半身

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