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秦野 社会

公開日:2021.05.14

子どもを危険から守る
学校と警察を繋ぐスクールサポーター

  • 一年生の下校を見守る高田さん=本町小学校

 子どもたちが安心して過ごせる環境を作ろうと、経験や能力を生かして見守る地域の大人たちがいる。その一人が元警察官が務める「スクールサポーター」だ。秦野警察署管内を担当する高田賢治さんに話を聞いた。

 スクールサポーターは元警察官が警察署と学校、地域のパイプ役として少年の非行防止や安全確保に従事する。警察署管轄地域内の学校などを対象に、通学路の見守り活動や学校周辺のパトロール、学校への指導や犯罪被害防止教育などを行っている。県内の各警察署に60人が配置され、秦野署管内では高田さん1人(20年4月現在)。

 高田さんは9年前に、職務で天皇皇后両陛下や皇族の護衛を行っていた経験を生かして着任。市内の全通学エリアを自転車で巡回して危険な場所を確認し、犯罪や事故を未然に防ぐ。「見守っている人がいれば子どもの安心に繋がる」と、必ず声掛けをしている。4月中旬に高田さんは本町小学校で一年生の下校のパトロールを実施。児童一人ひとりに笑顔で声掛けをし、手を振っていた。

 学校との情報交換も大切な仕事の1つ。学校側からは「保護者から寄せられた不審者情報などをスクールサポーターを通して警察と共有できるので心強い」と好評だ。

子どもの声を聞いて

 ゴールデンウィークがあけ、「学校に慣れてきた頃だからこそ注意が必要」と高田さん。「ご家庭で少しの時間でも子どもの話を聞いて欲しい。無事に帰ってこられたことをぜひ褒めて。子どもは安心する」と話す。

 何かがあったときは、たとえ「何もない」と言っても表情やしぐさに異変が現れるという。「子どもたちの笑顔を守るため、水際で防げるように力を注ぎたい」と話している。

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