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秦野 社会

公開日:2021.10.08

葛葉緑地に「珍種」再び
マメイタイセキグモ発見

  • 卵のう(トゲのついた球体)を守る親グモ(下)

 自然観察施設くずはの家がある葛葉緑地で9月12日、七大珍種グモの1種「マメイタイセキグモ」が発見された。2015年の「ムツトゲイセキグモ」、今年8月の「ワクドツキジグモ」に続き同緑地内で7種中3種目の発見となった。

 見つけたのは、同施設の高橋孝洋所長と職員の味埜(みの)真理さん。昆虫調査中、「エノキの実がクモの巣に引っかかっている」と思いよく見たところ、所長がイセキグモの卵のうであることに気づき、これを守るメスの親グモも発見した。

 所長によるとイセキグモ属は日本に2種しかなく、国内にはいない「ナゲナワグモ」と同じ捕食行動を取る珍しいクモだという。「葛葉緑地は生育のための環境が整っているので、バルーニングで飛んでくるのではないか」と分析する。クモはナゲナワ行動や孵化を観察するため、発見された場所で見守っている。

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