秦野警察署東海大学駅前交番の移転に向け、新交番の新築工事が始まっている。東海大学前駅南口のロータリーの一角に建てられることになっており、2022年2月中旬頃に開所される予定だ。
現在の東海大学駅前交番は同駅横の踏切近くにあり、秦野警察署地域課の望月章仁課長によると、1978年に設置された秦野市内で最も古い交番だという。平屋の建物で道路から気付きにくい立地のため、以前から地元自治会や商店会からより目立つ場所への移転を求める要望が出ていた。さらに建物の老朽化もあり、今回、神奈川県警により移転と共に、建て替えが行われることになったという。
新たな交番の設置場所は、現在は南口駅前ロータリーとなっている秦野市の土地132・28平方メートル。道路占用許可を得て、建築される。鉄骨造2階建てで、延べ床面積は79・38平方メートル。女性警察官も勤務できるよう、新たな設備も整えるという。
9月から基礎工事が始まり、2022年2月中旬に引き渡しが行われ、開所する予定。既存交番の解体工事は3月中に行われ、土地は地権者である小田急電鉄株式会社に返却される。
南矢名交番統合に向けて準備も
東海大学駅前交番は、現在3人体制。2022年4月からは南矢名交番(1人体制)と統合され、4人体制となる。これまで南矢名交番が管轄していた地区も加わるため、移動型交番車「アクティブ交番」を配備し、「地域の人々が安全に生活できるよう活動していく」と望月課長は話す。
「アクティブ交番」については統合後にスムーズな運用ができるよう、今年度を移行期間として、秦野署で用意したワゴン車を活用する。
次回は10月15日(金)、下大槻団地広場で午前9時〜9時半の間に設置予定で、通常の交番業務のほか、アクティブ交番のPR、振り込め詐欺防止に向けた啓発などを行うという。
15年越し要望叶い「期待」
交番の建築工事開始前には、地元商店会である東海大学駅前商店会協同組合(永島等理事長)や自治会への案内なども行われた。「工事現場は踏切も近く、学生も多く通行する。事故等がないように見守りをしっかりやってほしい、と要望した」と永島理事長は話す。
交番の移転については約15年前から要望していたそうで、永島理事長は「自分たちも防犯パトロールなどをしているが、ロータリーに交番が設置されることで目立つようになる。女性警察官も勤務できる環境になると聞いているので、より交番に相談がしやすくなるのではと期待している」と話している。
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