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秦野 人物風土記

公開日:2022.10.14

秦野畳工業組合で組合長を務める
中澤 由和さん
南矢名在住 59歳

地域とつながる組合に

 ○…南矢名に店を構える「中澤畳店」の店主で、市内畳店が加盟する組合を4月から率いている。今年、30年ほど在籍していた消防団を引退。一つ大きな役割を務め上げたことが、組合長を引き受けるきっかけになった。「組合には日本の文化である畳を守るという重要な役割がある。畳にも色々な種類があることを知ってもらい、畳の良さをPRしていきたい」と抱負を語る。

 ○…7歳の時に秦野に移住。畳職人であった父親の背中を見て育ってきたため、「小学校の文集に『将来は畳屋になる』って書いていたと思う。それしか考えていなかった」と振り返る。高校卒業後に相模原の畳店で5年ほど修行を積み、父親とともに「中澤畳店」を創業。縁あって1996年ごろに秦野の畳組合に加入した。「畳が新しくなるとお客さんが喜んでくれる。お客さんの笑顔が見られるのが仕事の喜び」と仕事への情熱を垣間見せる。

 ○…結婚後は3人の息子に恵まれ、三男は自身の後を継ぎ畳職人の道へ。2年ほど前から、一緒に店を切り盛りしているという。休みの日はゴルフに行くこともあるが、「子どもたちも大きくなったので、今は孫と犬が中心かな」とほほ笑む。4歳の孫と愛犬のロビンとともに、おおね公園へ散歩に行くこともしばしば。

 ○…組合では、職人のモチベーションを上げる試験やコンクールが行われている。子どもにものづくりを教える教室のほか、たばこ祭での出店、現在はキャンペーンも実施するなど地域との交流も盛んだ。「組合の活動にはいろいろな意義がある。消防団での経験をいかしながら、地域に貢献していきたい」と笑顔を見せる。地域に根付いた活動で、畳の魅力を広めるために邁進していく。

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