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秦野 社会

公開日:2022.11.25

宮永岳彦記念美術館の魅力を紹介

 宮永岳彦記念美術館は、秦野市が遺族から作品の寄贈を受けたことをきっかけに2001年10月に開館した。市が所有する宮永の作品は約400点。ただしこれらの作品は評価価格がついたものに限り、印刷物などを合わせれば1000点近くの作品を所有していることになる。

年2回の展示替えも

 同美術館では、油彩画、水墨画、童画、グラフィックデザインなど、多岐にわたる分野の作品を限られたスペースで展示するため、半年ごとにテーマを決め、総入れ替えで80点前後の作品を展示している。テーマや作品の配置を考えているのは、同美術館に勤務するスタッフ。「何度来ても新しい発見ができること」を目指し、毎回趣向の違うテーマを考え、工夫して展示しているという。

「誘惑する女」の見どころ

 同美術館では現在、「誘惑する女」というテーマで作品展示を行っている。会期は来年3月26日(日)まで。同展示では、テーマタイトルを連想させる表情の女性像や、晩年の豪華な衣装の美人画を描くことにつながる裸婦画が多く展示されてる。「宮永が思い描く魅力(色気)のある力強い眼差しに注目してほしい」とスタッフ。油彩画とは異なる魅力がある表紙画の展示も、見どころの一つだという。

 半年ごとに異なった雰囲気を楽しめる宮永作品の常設展示室のほか、同美術館には「市民ギャラリー」も併設されている。市民の創作活動の発表の場としても、同美術館は重要な役割を担っているのだ。

【豆知識】弟子の美術館も市内に

 宮永の弟子である奥津国道の美術館もまた、秦野市内にある。奥津は、女性美と風景をこよなく愛した画家で、1932年に秦野で生まれ、宮永に師事した。同美術館では、奥津の作品を60点余り収蔵。代表的な美人画、水彩画等を常時展示している。

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