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秦野 社会

公開日:2023.01.06

福祉作文で4人が入賞
神奈川県コンクールで

  • 前列左から川添さん、遠藤さん、古谷さん、高橋さん後列左から佐藤直樹教育長、高橋市長、藤村和静会長

 「第45回神奈川県福祉作文コンクール」の結果がこのほど発表され、秦野市からは4人が入選した。最優秀賞では神奈川県知事賞に古谷陸翔(りくと)さん(北中1)、神奈川新聞社長賞に高橋麻帆(まほ)さん(函嶺白百合学園小6・本町在住)が、優秀賞には遠藤静乃(しずの)さん(鶴巻小5)、川添鳳(ふう)さん(東中1)が選ばれた。

 12月21日には高橋昌和市長を訪問し、受賞を報告した。

県知事賞古谷陸翔さん

 古谷さんは生まれつき皮膚の難病を抱えており、自分の病気を通して感じたことや想いを『みんな同じ』という作品タイトルに込めた。車椅子での移動で不便だったこと、人の視線にさらされる辛さなどを書き、「相手を思いやる気持ちや相手の立場になって考えることで(中略)みんなが同じ「人」として偏見がなく、共に助け合うことができるような社会になるのでは」と問いかけている。古谷さんは「この作文を書けて良かった」と受賞の喜びを語った。

神奈川新聞社長賞高橋麻帆さん

 高橋さんはヘルプマークを題材に『もっと知ってほしい』という作文を書いた。パニック障害の姉が持つヘルプマークの意味を知り、姉や母の「ご迷惑をおかけします」という言葉に感じた疑問を通して「困っている時に助けてもらうことは悪いことではないと思う(中略)ヘルプマークをみんながもっと知り、付けている方が迷惑なんて思わずに助けを求められて、笑顔で「ありがとう」とだけ伝えられる世の中にしたい」と綴っている。高橋さんは「姉が書いていいよと言ってくれなかったらこの作文は書けなかった。姉にも感謝したい」と話した。

 このほか、優秀賞の遠藤さんは『思いやりの大切さ』と題し、闘病生活を送っていた亡き祖母と過ごした経験をもとに、互いを思い、支え、助け合うことが最も大切なことであると綴った。

 また、川添さんは自身が行ったヘアドネーションを通し『寄付のあり方』という作文を執筆。髪がなくてもそのままの自分で活動できる環境となることを願い、ヘアドネーションについて「この活動が0になった時が本当の意味で偏見がなくなったと言えるのではないか」と書き上げた。

 高橋市長は「人の心を動かせる文章を書けるというのは本当にすごいこと」と受賞を称えた。

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