秦野 人物風土記
公開日:2023.05.12
NPO法人はだの大日堂保存会の2代目理事長に就任した
水野 功さん
寺山在住 79歳
前理事長の想い受け継ぎ
○…宝蓮寺が管理する蓑毛大日堂の文化財を保護・修復する活動を行う大日堂保存会。前理事長が体調を崩してしまったため副理事の一人として白羽の矢が立ち、今年3月に理事会で後任に任命された。大日堂が有する国登録や県・市指定の文化財は損傷が激しく待ったなしの状況。「前理事長がレールを敷いてくれたので、その思いを継ぎ修復費をいかに集めるかが自分の使命。企業回りなどもしていかないと」と表情を引き締める。
○…檀家として宝蓮寺の本堂修復に携わったのがきっかけで誘われ、保存会(当時の秦野みのげ文化の会)に入会した。「いきなり会計を任されて、右も左もわからなくてまいったよ」と当時を思い出し笑う。今はJRの鉄道OB会秦野支部長や、寺山地区の長寿会会長も務めるなど忙しく過ごしながら、仲間と会の活動に勤しんでいる。
○…横浜市出身。戦争の疎開で1歳の時に父の実家がある秦野に越してきた。東小・中を出て秦野高校を卒業し、国鉄に就職。「仕事でも遊びでも、全国各地を回った」と楽しそうに話す。音楽も好きで尺八や二胡を習ったり、ペルーの楽器ケーナを演奏したり、アルプホルンを作る教室に通ったりと多趣味な一面も。また、妻とは共通の趣味である庭いじりを楽しんでいるという。
○…今は5月23日の搬出を予定している市指定重要文化財・二王像の修復を控えている。大日堂の歴史的な建物や仏像群全ての修復には億単位の金額が必要と診断されており、今回は大掛かりな修復の第一歩。「次は仁王門。像修復は4年計画なので、帰ってくる前に鎮座する場所を直さないと」。そのためには多くの人に知ってもらうことが必要なため、「自分の人脈も活用して多くの人に周知したい」と話す。
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