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秦野 人物風土記

公開日:2023.09.01

防災アドバイザーとして防災・減災サロンの講師を務めている
石丸 吉彦さん
鶴巻南在住 77歳

地域で支え合える訓練を

 ○…鶴巻公民館の館長から声をかけられたことをきっかけに、5年前から同館で実施している防災・減災サロンの講師を務める。災害時の危険性や避難訓練の重要性とともに、ビニール袋を用いたトイレの利用方法などを市民に教える。また、厚木の防災センターに行き、震度7の揺れを実際に体験してもらうことも。「災害時は訓練した以上のことは出来ないから、実際に体験して訓練することが必要」

 ○…防災を意識するようになったのは一人娘の存在がきっかけ。「幼い娘を守りたい、という一心だった」と父親としての顔を見せる。若い頃はなかなか行動に移せず、50代の頃に大和市で実施している宿泊防災訓練に参加。秦野市長に同様の訓練をしてほしいと手紙で伝えたこともあった。退職後は防災の知識や技を向上させ、学んだことを地域に還元する災害ボランティア団体のメンバーとなり、防災について本格的に学び始めた。現在も様々な講習会に参加し、自身のスキルを磨く。「昔のままの情報では駄目。常にアップデートしないと」

 ○…九州で生まれ、仕事の都合で秦野へ。昔から家族の仲は良好で、娘が計画を立て、九州や京都へ旅行に行っていたという。現在は、2人の孫と大根公園や清川村のキャンプ場に行き、川遊びやおいかけっこをして遊んでいる。「とてもかわいいですね」と笑顔。

 ○…今年度のサロンのテーマは「災害関連死の犠牲者を減らすこと」。熊本地震で亡くなった人の9割が高齢者であったことから、地域の人々が助け合える関係を作ることが重要と実感。支え合うことで、犠牲者を減らすことができるという。「支え合いはギブアンドテイク。その輪に飛び込むことで自分の命を守ることができる」と語る。

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