6月12日付で秦野市交通安全協会の会長に就任した 宇佐美 一生(かずお)さん 曽屋在住 75歳
失敗恐れず”やってみる”
○…地域のボランティアからなる交通安全協会。理事の高齢化や会費の減少など様々な課題がある中「会長という重責を担い、自分に何ができるかを考えている」と話す。活動の財源は、主に運転免許証の更新時に募る免許会費と事業所からの賛助会費。これらの会費は小学校新1年生の黄色いランドセルカバーや交通安全のぼり旗などの啓発品、スタッフの人件費などに充てられる。「会費がどのように使われているのかしっかりPRすると共に、会員にメリットがあるよう考えていかなければ」
○…三重県出身。1969年に日立へ就職し、勤務していた工場の移転と共に秦野へ。27年前に現在の曽屋に居を構えた。定年してからは自治会に関わるようになった。交通安全協会に入会したのもこの頃。「制服姿で交通指導をしていると大変なことも多い」と苦笑い。しかし、今でも覚えているのが3年前のこと。横断歩道で誘導していると、小学生を連れた母親が「いつもありがとうございます」と飲み物をくれた。「感謝の気持ちが本当にうれしくて、大変だけどやっていて良かったと思った」とにこやかな笑顔だ。
○…いま力を入れているのが高齢者の居場所づくり。8年前、山谷自治会を拠点に「サロン6037」を立ち上げ、代表も務める。自身が自治会長を務めていた時に住民に相談され「とにかくやってみる」の精神でスタート。「やってダメなら対策してまたやればいい」と続けてきた結果、利用者も増えた。最近ではサロンで提供している食事のため、家庭菜園も始めたという。「ずっとネギが嫌いだったんだけど、自分で育てた焼きネギは食べられたんですよ」とうれしそう。ふと覗かせるおちゃめな表情もまた魅力的だ。
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