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秦野 人物風土記

公開日:2025.03.28

4月13日に頭高山八重桜の里花見会を開催する頭高山を愛する会の会長を務める
岡部 誠さん
千村在住 62歳

頭高山整備し30年

 ○…1994年に地元有志で結成された頭高山を愛する会。「タバコ耕作が終わり荒れ果てた頭高山をきれいにしよう」と、人力で整備し地元資源である八重桜の植樹を始めた。翌年から秦野丹沢ライオンズクラブが協力し、秦野ロータリークラブも創立40周年記念事業として植樹を行っている。「メンバーだけでなく、こうした団体の力があって30年以上続いている」と感謝を述べる。

 ○…会発足から3年ほどして入会。父や見知った人たちが行う活動に興味を持ち、会社勤めをしながら活動に参加してきた。副会長を経て昨年、8代目の会長に。定期的な草刈に、生い茂った木や竹林の伐採、ヤマビル対策、菜の花やコスモスの種まき、獣害・台風対策を繰り返し、整備した広さは2町歩(約2万平方メートル)にもなる。「八重桜の時期になると、ハイカーや地元の人が喜んでくれるのが嬉しい」とやりがいを語る。

 ○…千村で生まれ育つ。西小・西中出身で、高校を卒業し就職。結婚し、2人の子どもに恵まれた。今もサラリーマンとして働いている。趣味はもっぱら里山での活動。会の仲間は神輿会「白山睦会」でも共に活動しているそうで、「みんないい人たちばかりでコミュニケーションが楽しい」と笑顔を見せる。

 ○…行政の協力で道やトイレが整備されるなど環境は整ったが、一方で高齢化による実働人数減少が深刻な問題。いかに若い人たちに参加してもらい、次の世代につなげるかが大きな課題となっている。「活動が途切れれば、山の再整備は恐らく難しい」。そのため、同会では千村外からも広く参加者を募っている。「東の弘法山の桜に並び、西は頭高山の八重桜と言われるようなものにしたい」と語る瞳には、地元愛が溢れていた。

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