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秦野 人物風土記

公開日:2025.05.16

「全国広報コンクール」の入選写真を撮影した
村上 智哉さん
秦野市役所勤務 33歳

こだわりの先に

 ○…「県の最優秀賞を狙いたいので、協力お願いします」。撮影当日、初めて会った被写体の大工に直訴した。そして、鉋で薄削りしていく匠の技と、ひたむきに向き合う職人の精悍さを写し出した。2024年10月の「広報はだの」に掲載したその写真は、狙い通り神奈川県広報コンクールの一枚写真部門で最優秀賞獲得。さらに、4月に発表された全国広報コンクールでも入選を果たす。「全国は厳しいかなと思っていたのでうれしい」。被写体へ朗報を伝えると、祝福の声が返ってきたという。

 ○…カメラの世界に誘ってくれたのは妻。7年前の婚前旅行、彼女が一眼レフカメラを持ってきた。未経験ながら、旅先で彼女の撮影係を務めるうちに機材へ興味が湧いた。その後、勤務先の秦野市役所で広報広聴課へ異動となり、広報紙などの撮影を通じてカメラへどっぷりとはまっていった。「文字や言葉がなくても、絵だけで伝わる物語がある」

 ○…横浜市出身。小学4年生から大学まで野球を続け、甲子園の土を2度踏んだことがある。親の仕事の関係で一時期を兵庫県西宮市で過ごし、近所の甲子園球場で行われた地元スポーツ大会、少年野球教室に参加した2回だ。その際に”甲子園の土”を持ち帰るのは禁止されており、「わざと転んで体操服に土を付けて帰った」と笑う。大学卒業後、知人の縁から秦野市役所へ。現在は広報紙のほかに、動画、SNSでの情報発信、ふるさと大使を担当する。

 ○…こだわり強め。座間市での家族ライフでは、風呂上りの愛娘(3歳)のブローにこだわる。「髪をいかにサラサラにするか」。広報事業で写真や映像の質を追求するのは言うまでもない。「秦野がより良くなってほしいから」

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