国際葬儀連盟(FIAT-IFTA)に加盟する葬儀業界の各国代表者らが6月5日、日本の葬儀を視察するため、秦野市の富士見斎場(株)と秦野斎場(火葬場)を訪問した。
国際葬儀連盟は、世界約90カ国の葬儀社や葬儀サービス社などが加盟している国際組織。2年ごとに開催される国際大会で選出された理事会により運営されており、今年は日本が「第54回役員会」の開催地に。6月2日から5日までの日程で、横浜ベイホテル東急とパシフィコ横浜を会場に会議や懇親会などが行われた。
最終日の5日には、日本の葬儀について視察するため約70人が秦野市を訪問。これは、富士見斎場の石井時明会長が全日本葬祭業協同組合の会長であること、火葬場が近いことなどから実現したもので、同連盟の役員らは日本の葬儀様式で大多数を占める仏式の模擬葬儀などを見学した。
模擬葬儀では、花で飾られた祭壇や住職による読経、焼香などを体験。役員らは、仏式と神式など宗教・宗派による様式の違いや葬儀中の喪主と会葬者のコミュニケーション方法、香典返しや「清めの塩とは何か」などの質問をし、自国の葬儀との違いを興味深く見学していた。
また、模擬葬儀後は秦野斎場に移動し、火葬施設を視察。火葬の流れや排ガス対策などを見学した。石井会長は「日本の火葬技術は他国に比べて高い。いま世界でも火葬が広がっており、みんな興味を持って視察していた。模擬葬儀では、日本の葬儀に対する考え方や儀式の重要性を訴えられたと思う」と話した。
秦野版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|