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秦野 人物風土記

公開日:2025.07.25

6月25日付で秦野市社会福祉協議会の会長に就任した
高橋 潔さん
南矢名在住 68歳

”推し活”で福祉向上を支援

 ○…「社協は皆が豊かに暮らすための活動をしているのだと、会長に就任して改めて感じた」。福祉というと高齢者や障害者支援を思い浮かべがちだが「老いても全ての人がこのまちで安全安心に暮らせる”ウェルビーイング”の実現が社協の仕事」と穏やかに語る。

 ○…東京生まれの横浜育ち。教員を目指して学んでいたが、就職を控えた夏休みに劇的な出会いが。障害児入所施設などを持つ弘済学園の園長が特別講義に訪れ、語った言葉-「子どもたちが夜どんな寝相なのか、朝なにを食べるのか知っていますか。皆さんが見られない部分に本質があり、施設はその部分を受け持っています」。これに衝撃を受け「どうしたら就職できるか」とその場で突撃。施設で半月寝泊りし、障害の程度に関わらず生き生きと暮らす入所者を見て心を決めた。

 ○…弘済学園への就職を機に、秦野へ。「環境を整えてあげれば、本来の優しさが出てくる。時間はかかりますが、入所当初と比べて本当に穏やかになり、可愛くなるんですよね」と言葉の端々に愛情を感じる。2012年から園長を務め、現在は同施設を運営する公益財団法人鉄道弘済会の理事を務める。

 ○…妻と2匹の猫と一緒に暮らす。愛猫は2匹ともなんと17歳の長寿猫だ。趣味は「ない」そうだが、身近な人が頑張っているのを応援するのが好きだという根っからのサポーター気質。「大学で一緒に演劇をしていた友人の小劇団や知り合いの落語を見に行ったり、いわゆる推し活ですね」と笑う。今回、社協の会長になったことで、推し活はさらに加速。「有資格者も多く優秀で、主体性を持って仕事をしてくれている」という自慢の職員たちの背中を押しつつ、秦野市の福祉向上を目指す。

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