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秦野 人物風土記

公開日:2025.09.12

第78回秦野たばこ祭のポスターを制作した
桑野 智子さん
東海大学教養学部芸術学科 20歳

目の前のこと、コツコツと

 ○…「秦野駅に立ち寄った時にポスターが貼られているのを見ました。自分の作品を選んでいただけてうれしい」。池村・熊谷ゼミ所属の学生が作成した8つのデザイン案から選ばれた。写真素材を組み合わせて今年のまつりの目玉である花火を目立たせつつ、炎は得意の絵で個性を出した。「これまで自分の作品が賞を獲ったり、選ばれたりすることがなくて。自信につながりました」とほほ笑む。

 ○…ラボラトリーとして3年生から始まったゼミ活動。メインでは抽象画を扱うゼミに所属。サブのゼミとして、地域連携型アートを扱う池村・熊谷ゼミを選んだ。他の自治体の案件もあったが写真加工に興味があり、写真素材を使うことが多い秦野たばこ祭のポスターを選択。制作にかけた期間は1カ月ほど。「時間を決めて、コツコツ取り組みました」

 ○…横浜市在住。幼いころから絵を描くことが好きだった。中学では吹奏楽部に所属し、高校から美術部に。美術が学べる大学を探す中で縁あって東海大学に入学した。「学生も先生もいろいろな人がいてつながりが生まれた」とキャンパスライフに満足している様子。現在のアルバイトも、学芸員の教諭からの紹介で始めた。趣味は小説や漫画を読むこと。言葉を丁寧に選ぶタイプだが、絵が綺麗な漫画を尋ねると「『メダリスト』ですかね」と即答した。

 ○…就職活動が始まり、卒業後の進路にも向き合い始めた。「まだ考え中」と話すが、今のところ公務員や学芸員に興味があるそう。「夏休みには秦野市役所のインターンに参加しました」。来年から卒業制作も始まり、学生生活の山場に。持ち前の計画性はもちろん、今回得られた”自信”が今後に生かされる。

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