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秦野 社会

公開日:2025.09.16

ボーイズグループファンシングス
存続かけ秦野で活動
9月末の2万人登録目指し

  • 動画撮影スタイルの中森さん(右)と米崎さん

 YouTubeのオーディション企画から誕生したボーイズグループ「ファンシングス」が、秦野市の鶴巻温泉駅北口にある喫茶店「サマーシティ」を拠点にした生配信や、市内での動画撮影を行っている。公式YouTubeチャンネル登録者数2万人を9月末までに達成しないと解散という危機的状況打開のため、秦野やその近隣エリアで精力的に活動している。

 ファンシングスは、100万人超の登録者数を有する心霊系YouTubeチャンネル「ホラーエンタテインメントプログラム ゾゾゾ」などを運営するゴウドウガイシャギギギ(落合陽平代表)所属のグループ。ギギギが昨年末から今年3月末に行った、エンタメボーイズグループオーディション「Project THETHETHE(ザザザ)」から誕生した。

 オーディションは書類選考やダンス、ボーカルなどで審査し、その様子をドキュメンタリーとしてYouTubeで配信。「昭和のバラエティーの魂を受け継ぐ」をコンセプトに、オールラウンダーな活躍が期待される中森聖さん、ゆゆたろーさん、米崎亮さん、更谷侑哉さん、たきざわこうたさん、嶋倉惟恩さん、増田憲人さんの7人が選ばれた。

秦野との縁

 ファンシングスと秦野をつないだのは、作詞家で、歌詞提供などを行っているサマーシティの東川遥さん。落合代表が出演する「落合陽平の10万ボルトTV」を同店で撮影したのを契機に、10万ボルトTV感謝祭のオリジナル曲の歌詞制作を担当。これが縁でプロジェクトの審査員を務め、楽曲制作にも携わった。

 その後、登録者数が伸び悩むファンシングスに協力することになり、生配信会場として店を提供。鶴巻温泉納涼盆踊り大会へのゲスト招致や、グッズ制作に関わっているほか、同店で公式チャンネル登録画面を見せるとメンバーのサイン入りステッカーを配布するなどの協力もしている。

ショート・心霊に注力

 今回、取材したのはリーダーの中森さんと元外務省の米崎さん。ファンシングスは当初はバラエティーやグルメ、チャレンジ企画などを配信していたが、オールラウンダーゆえ焦点が定まらず視聴者の目に留まらないという悩みを抱えていた。

 そこで、毎日上げるグループのショート動画と、夏の特別編として心霊スポット動画に焦点を絞り注力。心霊好きで幽霊に会いたい中森さんと、怖がりな元外務省の米崎さんの2人が散策する「幽霊外交官」というコンセプトで、秦野市のヤビツ峠と旧善波トンネルでも撮影している。

 現在は毎日のショート動画、サマーシティでの不定期生配信、火曜に他メンバーのバラエティー動画等のアップ、金曜に中森さん・米崎さんの心霊動画更新という体制でコンスタントに動画を上げ、Ⅹ(旧ツイッター)での拡散やオフラインイベントなどで登録者獲得に励む。

崖っぷちの残り半月

 9月15日時点のチャンネル登録者数は約2500人。あと半月で1万7500人集めなければ解散となる崖っぷちの状態だが、「地道に動画を蓄積し地盤はできているので、きっかけがあれば一気に登録者数は増えると思う。まだ半月あるので諦めていません。今後も秦野での活動も予定していますので、応援と登録、よろしくお願いします」と力強く話す。

 いわくつき物件の管理・イベント開催を行っている「暗夜」など有名なスポットへの遠征撮影だけではなく、取材日当日も地元からの情報を元に清川村の「虹の大橋」と松田町の「赤い橋」に撮影に行くという中森さんと米崎さん。

 「9月12日にアップされた、ゾゾゾのスタッフの皆口大地さんの勧めで行った『朝鮮トンネル』の動画はぜひ見ていただきたいです。ここは工事が決まっていて、すでに入れなくなっていたため動画にトンネル自体は写っていないのですが、すごいことになっています」と米崎さんは自信を覗かせる。中森さんも、「この動画に賭けています」と真剣な表情だ。

 東川さんと、同店を運営する母の橋本和代さんは「サマーシティでの配信や鶴巻の祭り出演、秦野の様々な場所のYouTube紹介など盛り上げていただき感謝しています。今後の活躍を期待しています」と話した。

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