秦野 人物風土記
公開日:2025.09.19
45周年を迎えた詩吟「井田岳精会」の会長を務める
大森 宏子さん
名古木在住 78歳
「夢中になっちゃう」
○…会長就任から四半世紀を迎える今年は、雅号「大森精翠」として主宰する詩吟グループ「岳精流日本吟院井田岳精会」も創立45周年の節目。10月2日には、「創立45周年記念吟道大会」をタウンニュースホール(秦野市南矢名)で開く。川崎市の岳精流日本吟院が本部の井田岳精会は、秦野、小田原、伊勢原の教場に分かれ会員27人。「吟道大会では、これまで頑張ってきた会員たちの発表を聞いてほしい」と言い、関係者以外の来場も大歓迎だ。
○…小田原のみかん農家に生まれた。地元で過ごした青春時代は、音楽部で合唱に熱を注いだ。振り返れば、漢詩に節をつけ、作者の心情や情景を歌う「詩吟」の原点とも言える。高校卒業後は親戚の会社に4年間勤め、結婚。息子2人を育てていく中で、井田岳精会の初代会長を務めた叔母に誘われ、30歳のときに詩吟を始めた。
○…最初は難しいイメージがあったと言うが、「詩文にふりがながあるし、お年寄りも続けているし易しいですよ」と愛くるしい笑顔がのぞく。継続は力なり-。詩吟の経験から座右の銘となり、会長は25年前から続けてきた。会のほか、広畑ふれあい塾でも地域住民へ指導にあたる。78歳となった今でも、詩吟の活動に月20日ほど県内を走り回る。その移動のほとんどが、公共交通機関。「子どもの頃、両親のいるみかん畑まで30分ほど歩いてお茶を運んでいた。足腰が鍛えられたかな」。最近では、合間を縫ってドライフラワーも学んでいる。
○…周囲は言う。「忙しいのによくやるわね」。いつものようにニコニコと答える。「好きだとできる。詩吟教室に行くと夢中になっちゃう」と。11月には、日本武道館で行われる詩吟の全国大会も控えている。
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