秦野 人物風土記
公開日:2025.10.03
『阿佐ヶ谷ドールc/w雪蛍、恋蛍』を全国発売した
五十嵐 光司さん
秦野市出身 51歳
元気を届ける地元歌手
○…「やっと地元で活動できるようになった」。5月に『阿佐ヶ谷ドールc/w雪蛍、恋蛍』を作詞・作曲し全国発売。関東の各種まつりが主な出演場所だったが、8月に両楽曲のカラオケ配信が始まったことで渋沢駅周辺のカラオケスナックも活動の場に。現在は、週1回ほど歌謡ショーを行う。耳に残るメロディーとキャッチーなフレーズが特徴のムード歌謡が持ち味。市内の公演に毎回訪れるファンもいるという。
○…物心ついたころから音楽が好きで、鼻歌からオリジナルソングだったとか。堀川小では合唱クラブで部長に。シンセサイザーで作曲を始めたのは西中在学時から。その後進学した秦野高校、早稲田大学でも作曲を継続。「歌手になりたかったけれど当時は踏ん切りがつかなくて」。大学卒業後は就職し、20年以上会社員だった。
○…「夢に挑戦しないまま人生終われない」。夢への思いが募り、8年前に退職して歌手として活動を始めた。最初の楽曲は自費出版し、首都圏を中心に温泉や動物園などで歌った。転機が訪れたのはコロナ禍。イベントが減ったためカラオケスナックを新たな活動場所にしたところ、自身の楽曲とシニア世代の客層がマッチしてファンが増えた。「『今日は楽しかった』と言われると、大切な一日を自分の歌で彩れたことを本当にうれしく思います」
○…実は「大食いなんです」とほほ笑む姿もチャーミング。そんな一面も、シニアのファンに愛されている。今後の目標を尋ねると「2つあります」ときっぱり。1つは秦野のまつりイベントへの出演。もう1つは、高齢者施設への歌謡ショーボランティアだ。明るい雰囲気と眩しい笑顔。その魅力で人々に元気を届けていく。
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