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秦野 人物風土記

公開日:2025.10.10

秦野市議会第68代議長に就任した
相原 學さん
菩提在住 77歳

「政治はハート」

 ○…「回数を重ねて、議事進行に慣れていかないと」。議長として迎えた初の議会を振り返る。菩提で生まれ育ち、外務省職員として各国の大使館駐在などキャリアを積むこと40年。定年後に帰郷し、自治会長を務める中で当時議員が選出されていなかった北地区の声を届けたいと市議に。これまで総務常任委員会副委員長、66代副議長、予算決算常任委員会委員長などを歴任。3期10年目の節目の年を、議長として歩み始めた。

 ○…北小・中出身。吉田島農林高校卒業後、厚木市役所の職員に。職場で大学に通いながら働く職員に出会ったことで、進学への思いが強くなり日本大学を受験し合格。仕事を続けながら学んだが、勉学に励むため退職。大学卒業後は外務省で第2のキャリアをスタート。アメリカ、イギリス、香港など各国に駐在したが、最も印象に残っているのはタンザニア。「その時、長女が生まれたんだよね」と下がる目尻が優しい印象だ。

 ○…各国を巡り、帰ってきたふるさと秦野への愛着は人一倍。4反の畑を管理し、丹沢山麓に囲まれトラクターに乗る時間は癒し。自宅では猫に囲まれて生活をしている。「ブラッシングの時は甘えてきて、『ごろーん』とか人間の言葉が分かるみたいなんだ」。エサのセール日を嬉々と語る姿に親近感が湧く。

 ○…市議として最初に取り組んだのは「葛葉の泉」への水洗トイレ設置。当時森林組合の理事が簡易トイレの清掃をしており、自身もその一人だったことで問題意識が芽生えた。故郷が良い方向に変わることが、原動力になっている。「政治はハート。ダメでも終わらず、より良い決着に導くことが大切」。長年の関係調整の経験を生かし、市民福祉の向上を目指していく。

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