戸塚美容組合 避難者へ料金割引 協賛70店が3000円サービス券を配布
戸塚区の美容室74店が加盟する「戸塚美容組合」が、東日本大震災を受けて、被災地から戸塚区内へ避難している人を対象に、3000円の割引券を配布する支援サービスを6月22日から始めた。
同組合が「美容サービス利用券」(=写真下)を発行、区が区役所へ申請している避難者へ郵送した。避難者が、届いたサービス券を約70店舗ある支援協賛店へ持って行くと利用できる。
サービス券は、カット、カラー、パーマなど美容室で提供する全てのサービス(物販以外)に使え、利用者は施術料金の総額から割引額を引いた金額を支払う。
同組合の佐藤栄一会長(50)が6月6日に加盟店へ提案、多くの賛同を得て、即日実施が決定した。
きっかけは、佐藤さんが営む美容室「ティナァ」(汲沢)に避難者が来店したこと。自分にできることで支援したいと思ったが、方法によっては相手を傷つける可能性もあるため、個人での支援は難しいと感じ「支援の仕組みを作ろう」と組合加盟店へ呼びかけた。
資金は、同組合の予備費から12万円と、サービスを提供する各美容室の負担が24万円。1回3000円の支援金のうち、1000円を組合、2000円を各美容室が負担した。使用したサービス券は各美容室が回収し、組合が次回使える券を郵送する。発行する120枚が全てなくなるまで、繰り返しサービスが受けられる。
区福祉保健課によると、現在、戸塚区へ申請している避難者は19世帯、48人。全員がサービスを受けても、1人2回以上利用できる。
佐藤さんは「美容室では、カットやカラーなどの技術だけでなく、空間や会話による癒しも提供できる。避難者にホッとできる時間を提供したい」と話した。
支援の詳細は同組合(美容室らいぶ内)【電話】045・864・3833へ。
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4月18日