神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2016年12月8日 エリアトップへ

秋葉の幼保・小・中 創作話で連携 「思いやりの心」育む

教育

公開:2016年12月8日

  • LINE
  • hatena
発表会で劇として園児らが披露した「思いやりの山」
発表会で劇として園児らが披露した「思いやりの山」

 秋葉小学校が幼稚園・保育園・小学校の連携に力を入れていることや、秋葉小・中学校が併設校であることから、それぞれの垣根を超えた活動が広がっている。同小学校長が創作した物語「思いやりの山」が活動の橋渡し役を担っている。

 「思いやりの山」は、秋葉小学校の垣崎授二校長が創作し、2014年4月の朝会で児童に話した物語。あらすじは、たくさんの動物が住む山に意地悪なきつねがいたが、山火事が起きた際には自らが犠牲となり、他の動物を逃がしたというもの。「思いやりのある学校づくり」を掲げる中で、共助の大切さを呼びかけようと作られ、結末は課題として各クラスで担任が話すことにした。その結果、児童や職員の思い入れも強くなり他の職員や養護教諭のアドバイスなどを取り込みながら、続編も出来上がった。

形変え広がる

 学内での反響が大きかったことから、翌年、PTA会長と校長が協力し、紙芝居を作成した。5年1組が総合的な学習の時間に取り組んでいる、近隣の幼稚園・保育園との交流活動の中で、児童が紙芝居を園児らに贈った。

 秋葉保育園では、紙芝居への愛着が高まり、園児らから「劇にしたい」という声が上がるように。園児による劇は、11月26日に行われた同保育園主催の生活・科学・表現発表会で披露された。

 また、今年12月には秋葉中学校の生徒が園児らに向けて行うクリスマスコンサートの「お返し」として、園児が中学校を訪れ、劇を発表する。秋葉保育園の日高伸一園長は「中学生が年下の子どもと交流を持つことで育つ情緒もあるのでは、と期待している」と話すなど、「思いやりの山」が保育園と中学校が連携を深めるきっかけともなっている。

地域への発信も

 地域住民が防災対策などを話し合った川上地区懇談会でも、校長と前PTA会長が紙芝居を披露することに。物語が終わった後には、聴衆から大きな拍手が上がった。垣崎校長は「学校同士でも、地域でも、大人にも子どもにも、テーマである『共助の精神』が伝われば」と話した。

戸塚区・泉区版のトップニュース最新6

読書活動で文科大臣賞

戸塚区川上小

読書活動で文科大臣賞

端末活用し、言語力向上へ

5月16日

河川功労者表彰を受賞

泉区の水辺愛護会

河川功労者表彰を受賞

日頃の清掃活動など評価

5月16日

「ミツバチに親しんで」

戸塚区矢部町

「ミツバチに親しんで」

戸塚の「百花蜜」づくり始動

5月9日

子育て支援に新施策

泉区

子育て支援に新施策

当事者、事業者を後押し

5月9日

心込めた一杯で難民支援

泉区のラーメン店

心込めた一杯で難民支援

「雪ぐに」店主・柴田さん

5月2日

市、新公園で民間と連携

戸塚区名瀬町

市、新公園で民間と連携

事業者らと対話へ

5月2日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月16日0:00更新

  • 5月9日0:00更新

  • 4月25日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook