本郷中学校グラウンドで8月21日、栄区内の各関係機関の連携による大規模な集団救急事故対応訓練が実施された。
今回の訓練には栄消防署や栄警察署のほか、区内に事業所のある神奈川中央交通(株)、災害時などに出動する医師と看護師による救急医療チーム「YMAT」、負傷者役として本郷中学校の教諭と生徒が参加。全国的に危険ドラッグに関連した事故が増加している状況から、危険ドラッグを吸引した乗用車による事故を想定した。
危険ドラッグを吸引した乗用車の運転手が意識を失い、バス待ちをしていた一般市民の列に乗用車が突っ込んだ後、バスに衝突。衝突されたバスの運転手は110番通報を行い、駆け付けた警察官が迅速に情報収集や状況把握を行い、被疑者を確保。その後到着した消防隊や救助隊が負傷者の救助活動、応急処置を行い、YMAT医療チームが負傷者の救護対応を実施した。多くの負傷者が発生している想定の中、各機関は連携しながらそれぞれのやるべきことを確認した。
栄消防署の加藤雅之署長は「危険ドラッグの事故があちらこちらで発生しており、区内でも起きないとは限らない。発生して欲しくはないが、いざという際に今回のように連携して対応できれば」と話した。
区内で子どもたちを含めた訓練を行うのは初めてで、同校の石渡元校長は「子どもたちにとって良い経験ができたのでは」と述べた。参加した生徒たちは「大勢の消防士とかが素早く行動できてすごい」「なかなか経験できないことなので、今後の生活に生かしていければ」と感想を話した。
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