鎌倉市はこのほど、区内笠間に隣接する同市岩瀬の資生堂鎌倉工場跡地を三菱地所レジデンスが取得したと発表した。同社は、400戸のマンションや福祉施設の建設を計画している。また土地の一部は寄付される予定で覚書も締結された。同市は今後、企業誘致等に活用していくという。
資生堂鎌倉工場があった同市岩瀬1丁目1番1外(約2・6ヘクタール)の土地を三菱地所レジデンスが取得し、約400戸のマンションと福祉施設を建設する計画となっている。
また同市は、三菱地所レジデンスから「取得した土地の一部を寄付したい」との提案があったことを受け、覚書を締結した。寄付される土地は資生堂が事務所用地として使っていた約5200平方メートル。寄付は2019年12月に予定されており、「企業誘致等に活用し、大船地域のまちづくりに生かしていきたい」と同市の担当者は話している。
資生堂鎌倉工場は1959年に操業を開始。化粧水・乳液・美容液などのスキンケア製品や口紅を半世紀以上にわたって生産していた。しかし、施設の老朽化や生産拠点の集約のほか、操業開始当時と異なり周囲を住宅に囲まれ、物流の制約が大きくなったことなどを理由に15年3月、閉鎖されていた。
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