サルビアRC 「復興の一助になれば」 南相馬市へ消防ポンプ車
東京町田サルビアロータリークラブ(落合孝美会長)は6月22日、東日本大震災で津波による甚大な被害と福島第一原発の事故に苦しめられている福島県南相馬市に消防ポンプ車を1台寄贈した。
被災地支援のため様ざまな活動をしている同クラブは、都の排ガス規制のため都内で利用できなくなった消防ポンプ車を町田市から譲り受け、南相馬市への橋渡しを行った。運送費、車検代、諸経費などは同クラブが負担している。
南相馬市は津波の被害で600人以上が犠牲となり、また原発事故では現在も帰宅困難区域、居住制限区域などが設けられ、復興への厳しい道のりが続いている。
津波被害では、消防団員9人が殉職し、16台の消防車が流された。また被災後に救助活動をしていた消防車も海水による被害でエンジンなどが故障するケースもあるという。
落合会長は引渡し式で「この消防車が必要な時にお役に立ち、復興の一助になれば」とあいさつし、南相馬市消防団の鈴木忠之副団長は「遠い所から来ていただきありがとうございます。壊滅的な被害を受け、消防車も資材も流されてしまいました。今回の消防ポンプ車を心待ちしていました。市民の安心・安全のために使っていきたい」と話した。
同クラブはこれまで、消防ポンプ車2台、ゴミ収集車1台を被災地に送り届けている。また岩手県陸前高田市と大船渡市の中学生のチェコ共和国との交流活動にも参加している。
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