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町田 人物風土記

公開日:2015.10.08

10月22日公開の舞台「BIOHAZARD THE STAGE」に出演する俳優の
丘山 晴己(キヤマハルキ)さん
玉川学園出身 30歳

世界を見据えるパフォーマー



 ○…「繊細な役柄。アクションと台詞のバランスは意識しています」。世界的人気作品「バイオハザード」の舞台公演に刑事役で出演。ダンサーとしても世界の舞台を踏んできた経歴を買われてのオファーだった。身長180cm、鍛え抜かれた肉体と屈託のない笑顔。ダンサーとして、俳優として観客を魅了する。「歳を重ねる度に人間としての厚みを乗せていく所」と芝居の魅力を笑顔で話す。



 ○…「やっぱり落ち着きますね。親友もこの場所でできたんです」。故郷の玉川学園は中学3年の頃、両親の仕事の都合で離れた。”第二の故郷”アメリカの明るくラフな雰囲気は肌に合い、4年経つ頃にはアメリカンジョークが得意になるほど。高校、大学と勉強には手を抜かず学業の合間に大好きなダンスのレッスンを続けた。日本では表に出すことのなかった想いに正直に生きることに決めた。「ダンスで生きる、舞台に立ちたい」



 ○…歌舞伎にバレエ、ジャズ、モダン、ヒップホップ。「尊敬している」という両親がくれた多くの経験を武器にオーディションを片端から受けた。日本舞踊家の祖父と父、バレリーナの母を持ち、「サラブレッド」と評されるその由縁を重荷に感じた時期もあったそう。「めんどくさいなーって思ってた時期もありました。アメリカは『観られる』か『観られない』、それだけだった」。経歴でなく努力の結果のみが求められるシンプルな世界の虜に。間もなくその才能と表現力が評価され、活躍。昨年はブロードウェーの有名舞台「ザ・イリュージョニスト」に日本人初出演。街中で知らせを受けた時は涙が溢れた。



 ○…「『誰が出てるか』でなく『面白いか面白くないか』でお客さんに観て欲しい」。現在稽古中の「バイオハザード」にも自信を覗かせる。日本とニューヨークを往復する生活。「やっぱりハリウッドは頭に常にあります」。世界を股にかけ羽ばたく。

 

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