飼い主から見捨てられた犬や猫がどのような末路を辿るのか――。
子どもたちに命の大切さを伝えようと17日、聖マリア小学校(逗子市逗子)で音楽劇を通じた教育プログラムが行われた。同校保護者で犬の保護啓発活動ボランティアを行っている佐竹加代子さんが企画。動物保護の普及活動を展開する音楽劇団「みゅーまる」と里親募集などを行うボランティア団体「ONE☆Paw(ワンパウ)」が協力した。
参加したのは同校1年生から4年生まで117人。第1部では県動物保護センターの石原旬さんが講演。年間同センターに運び込まれる動物の数や最終的に引き取り手が見つからなかった犬や猫たちの末路などを現状を交えて紹介した。
第2部ではみゅーまるによる音楽劇「ぼくの声きこえる?」を披露。家族に見捨てられ、殺処分される運命にある飼い犬「ジョン」の目線で「僕にも皆と同じように命がある。忘れないで。僕が家族みんなを愛していることを」など犬の声なき声を音楽に乗せて訴えた。音楽劇を終えて児童からは「ジョンの悲しい気持ちがよく分かった」「命をもっと大切にしなければいけないと思った」など感想があがった。プログラムを企画した佐竹さんは「自分たちが迎えた命は、責任を持って最後まで面倒をみなくてはいけないと子どもたちに学んでもらえれば」と話した。
殺処分…迷子や飼い主に飼育放棄された動物は動物保護センターが一時的に引き取る。里親が見つかる場合は譲渡するが長期間見つからない場合は殺処分される。以前はガスが使用されていたが、近年は眠らせてから注射する場合が多い。昨年、県動物保護センターでは70頭が殺処分の対象になった。
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