林正則さん(66)=茅ヶ崎市浜須賀在住=が、岩手県で開催された国体水泳競技会期間中の9月10日に日本水泳連盟の「2016年度有功章」を受章した。また息子の正基さん(40)は同競技会に神奈川県選手団青年の部の監督として携わり、初の総合2位に導いた。
正則さんが受章した「有功章」は、長年水泳の普及・発展に大きく貢献した人に贈られるもの。毎年、各都道府県の水泳連盟から1〜2人が推薦を受け、日本水泳連盟の審査の結果、受章が決定する。正則さんは「がむしゃらに水泳のために働いて来たことで章を頂けて嬉しい。これで終わりではなく”励みの賞”にしていきたい」と話す。
市内に生まれ、小4から水泳を始めた正則さん。その頃から中学校の水泳部員と共に練習することも多く、一中時代には県優勝や関東、全国でも入賞を果たした。さらに高校ではインターハイと国体に3回ずつ出場。その後大学紛争が起こったことなどで競技から離れたが「競泳日本が1964年の東京五輪で活躍できていない姿を見て、世界で戦える選手を育てたい」という思いを抱き、公共施設のプールで指導を始めた。人数が増えたため拠点を東海岸北に構え25歳の時に「林水泳教室」を設立。
当初から変わらぬ指導のコンセプトは「基本に忠実に。礼に始まり礼に終わる。明るく、楽しく、挨拶をしっかりと」だという。現在は林水泳教室=若松町=の会長として、後進の育成に励んでいる。
息子・正基さんは県選手団を支え
一方、息子の正基さんは父・正則さんの影響を受けて幼い頃から水泳を始め、小学生で全国入賞を果たし、中学では全国2位、高校では国体7位、大学時代にも全国の舞台を経験。2011年からは父の後を継ぎ、林水泳教室の代表取締役社長を務めている。
正則さんは今年から水泳競技神奈川県選手団の青年(大学生以上)の部の監督に就き、今回の国体で県を総合2位に導いた。正基さんは「リオ五輪出場選手もこの国体に出ていたので他の選手の意識も高くなり、『みんなで頑張ろう』という気持ちで団結していた」と振り返る。
今後について正則さんは「4年後は東京五輪がある。これからも若い世代を応援し、活躍のお手伝いをしたい」と話し、正基さんは「近い将来、林水泳から五輪選手を輩出できればと思う。日々選手たちをサポートしていく」と続けた。
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