平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記
公開日:2015.09.25
ラグビーワールドカップ壮行試合で日本代表に初選出された
渡邉 隆之さん
東海大学 3年
「世界で通用するプロップに」
○…日本代表としての初舞台はイングランドで10月31日まで開催されている「ラグビーワールドカップ2015」の壮行試合、ウルグアイ戦だった。6月の代表合宿に練習生として初召集。途中出場だったが、念願の日本代表のユニホームを着てグラウンドに立った。惜しくもイングランド遠征のメンバーには入らなかったが、選手のケガや調子によってはまだ可能性がある。ポジションはプロップ。鍛え上げた筋肉の鎧をまとい、スクラムの最前列で敵を押し込むフォワードの要だ。
○…北海道小樽市出身。小学校5年生からラグビーを始め、札幌山の手高校時代は3年連続花園に出場した。「高校の先輩で、東海大卒業生のマイケル・リーチさんへの憧れと、ラグビー環境の良さに惹かれた」と、東海大へ進学を決めた。現在は寮に入りチームメートと共に大半を過ごす。練習後の自由時間も「親が録画して送ってくれるラグビーの試合を見る」と、朝から晩までラグビー漬けの日々。「ラグビーが大好きなんだと思います」と、充実感たっぷりの笑顔をこぼす。
○…機動力アップのため減量中だが、試合の前日はフルーツゼリーで気合を入れる。壮行試合では「まっすぐ前に出ることもできなかったです」と、180センチ、120キロの恵まれた体格を持ちながらも、海外選手のパワーと技術に驚いた。「スクラムだけではなく、タックルやボールを持った走りもできるように」と、目標の「世界で通用するプロップ」に向けてボールを追う。
○…代表合宿の参加が決まった時には、「日本のトップレベルについていけるのか」と驚きと不安が大きかったという。代表レベルを経験した今は「遥か雲の上の存在ではないと思えた。努力すれば見えてくるのだと、モチベーションがあがった。ずっとラグビーを続けたい」。ラグビー愛を全身にたたえ、スクラム最前列で勝利への一歩を踏み出す。
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