神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

2012シーズンのJリーグ担当審判員を務める 榎本 一慶さん 小田原養護学校勤務 27歳

公開:2012年1月28日

  • X
  • LINE
  • hatena

試合支える立役者

 ○…「やっと夢が叶う」。そう力強く口にした。昨シーズンはJリーグに次ぐカテゴリーのJFLで審判を担当。主審を務めた12試合での実績が認められ、わずか1年でJ2の主審に昇格。「Jリーグのピッチに立つのは中学生の頃からの目標。ひと試合ひと試合を大切に、選手が納得できるゲームコントロールができれば」と夢の舞台へ向け、意気込みを新たにした。

 ○…1試合90分で約12Kmの距離を走る主審の運動量は相当なもの。ジム通いや走り込みなど欠かさない。一番大事なのは「判定力」。ファウルが発生するポイントやボールの位置など、ポジショニングは常に意識する。説得力を示すために”ジャッジは近くで”が基本だ。「一貫した判定をしないと。毅然と対応するのも大事」と、試合の最終決定権を担う「主審」の責任感を滲ませた。

 ○…湯河原出身。「1キロ登れば山、下れば海」という自然に恵まれた環境で育った。サッカーは小学3年の頃に始め、中学・高校もサッカー部へ。「レフェリー」を意識したのは中3の夏。今も恩師と慕う当時の顧問の「ピッチに立つ道は『選手』だけじゃない」という言葉が胸に響いた。直後に4級の審判員の資格を取得、その頃から公式の大会で笛を吹いていたという。立場上、時にはバッシングを受けることもあるが「メンタルも鍛えられる」と明るく振り返った。

 ○…小田原養護学校に勤務。担任を持ち、生徒と過ごすのが癒しだと話す。「子どもたちは素直。気持ちを体で表現するので、元気をもらえる」と微笑む。現在湯河原の「湘南キッカーズ」で週2回、コーチも務めている。自分がプロの選手から受ける刺激を子どもたちに―そんな想いを抱き、「夢は大きく」と指導する。自身も次に描くのは「いつかはワールドカップのピッチに立ちたい」という大きな夢。世界の舞台へ羽ばたく日まで、試合を支える立役者の挑戦は続いていく。
 

小田原・箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6

石黒 太郎さん

(株)籠淸の専務取締役として、本店再建100周年事業を担う

石黒 太郎さん

小田原市城山在住 51歳

4月20日

大曽根 一成さん

「2024 OUR KANAGAWA 展示商談会」の実行委員長を務める

大曽根 一成さん

小田原市曽我光海在住 44歳

4月13日

村場 十五(じゅうご)さん(本名:村場悦郎)

小田原俳句協会の会長に就任した

村場 十五(じゅうご)さん(本名:村場悦郎)

小田原市荻窪在住 77歳

4月6日

津田 かおりさん

箱根湯本の旅館で若女将を務めながらSDGsの啓発に励んでいる

津田 かおりさん

箱根町湯本在住 43歳

3月30日

乾 恒雄さん

県からSDGs表彰を受けた認定NPO法人小田原なぎさ会の理事長を務める

乾 恒雄さん

小田原市酒匂在住 70歳

3月23日

小澤 芳信さん

2023年度神奈川県レクリエーション協会の功労者表彰を受けた

小澤 芳信さん

小田原市栢山在住 91歳

3月16日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook