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公開日:2011.10.06

本町中
旧校舎廃材で被災地支援
鉢置きなどに加工しバザーで販売

  • 製品を一つひとつ丁寧に仕上げる生徒たち

  • 製品の一つ、鉢置き

 本町中学校(古屋茂校長)の解体された旧校舎の廃材を利用して、生徒たちが鉢置きなどを手作りしている。完成した製品は同校PTAバザーで販売され、収益金は東日本大震災被災地の学校で役立てられる予定。



 今年6月に同校の名取功教諭の呼びかけで、解体される旧第2校舎を活用する計画がスタート。7月、名取教諭をはじめとした有志の教諭たちが解体前の校舎の床材と壁材、黒板を回収した。



 これらの廃材を利用して、9月から生徒たちが放課後に集まって製品作りを行っている。製品づくりに取り組んでいるのは学年協議委員会、生徒会、美術部の2年生約40人。PTAバザーが迫ってきた9月下旬からは、ほぼ毎日木工室に残って作業している。



 主に製作している鉢置きは、床材を洗って乾かし、木を電動ノコギリで切って、ヤスリで削る。ハート形や四角形に成形した木を一つひとつ丁寧に仕上げている。同委員会の地花エミリ委員長は「みんなで楽しんでやっています。被災地のために何かできないかと考えています」と話す。



 名取教諭は「解体される校舎を何か形にして、卒業生の手元に残してもらえたらいいなと思います。みんなで思い出を分かち合いたい」と話している。



 この旧第2棟が建てられたのは、1956年(一部は1961年)。8月に解体されるまで秦野市内の小・中学校で最も歴史のある校舎だった。この学び舎では、在校生含めこれまで1万3297人の生徒が過ごした。



本町中バザーは10月15日(土)



 本町中PTA祭ふれあいバザーは10月15日(土)、同校内で行われる。



 旧校舎の廃材を利用したものとしては、鉢置きのほか、黒板で作られたストラップ、壁材の詰められた瓶が販売される。金額は、それぞれ数百円程度。同校では、この収益金で購入したものを被災地の学校に送り届ける予定。



 例年通り、リサイクル品や手作り品などの販売、焼きそばなどの模擬店の出店もある。



 時間は昼12時15分から午後2時15分まで。



 問合せは、同校【電話】0463(81)0342まで。

 

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