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秦野 スポーツ

公開日:2016.04.23

再び日本一へジャンプ
FMX 原田かける君

  • 会場を沸かす大技も決める

  • 初優勝の歓喜の瞬間

 市内堀西在住の原田かける君(15)が昨年、フリースタイルモトクロス(=FMX)の『GOBIG全日本アマチュアFMX選手権』で初優勝。5月4日(水)に福島県で行われる FMXin鮫川に出場する。

 FMXとは、250ccのバイクを駆り、時速約50Kmでジャンプ台に進入。高さ約8m、長さ約15mを飛ぶ空中のほんの数秒でひねり、回転、手を放すなどの技を競う競技だ。

 原田君がエントリーした同選手権は3本のジャンプの最高得点を競う。抽選で最初のジャンプになり「どれだけ練習してもプレッシャーには勝てない。毎回飛ぶのは怖いが最初に盛り上げればいけるはず」。と大会当時を振り返る。1本目のジャンプを失敗してしまうが、2本目でリトライし成功。3本目には大技を決め、観客や会場を盛り上げるMC、ジャッジをどよめかせた。

 表彰では下位から発表され、2位でライバルの名前が呼ばれると、優勝を確信して思わずガッツポーズ。初めての優勝だった。「とにかくうれしい。感謝です」と仲間たちと固い握手を交わしながら表彰台へと登った。

憧れの轍を追いかけて

 憧れてやまない先輩の1人、佐藤英吾氏。世界で活躍したライダーで日本のFMX第一人者とも呼ばれ、また人格者として、世界中のライダーから愛されていた。佐藤氏の尽力もあり、FMX世界一規模の大会が2013年に日本で初開催。佐藤氏が記者会見で喜びの言葉を述べるが、大会に出場することなく、練習中の事故で急逝してしまう。原田君は言葉を失った。今でも佐藤氏の映像を見て勉強し、ステッカーをバイクに貼っている。

 「FMXin鮫川」で優勝すると、秋の北海道大会に招待されることが発表されたため、「上のレベルの選手が下りてきている」という。「狙うは再び優勝。将来は世界一の大会へ出場したい。自身も活躍して次世代を育てられるようになれれば」。先輩の轍を追いかけて突き進む。※人物風土記で紹介

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