プロ野球ドラフト会議で、東京ヤクルトスワローズから1位指名を受けた 杉浦 稔大(としひろ)さん 国学院大学 4年生
チームの大黒柱目指して
○…「まずは嬉しかったですね」。指名された時の気持ちを笑顔で話す。高校時代にもプロ志望届は出していたが叶わず、今回念願の指名となった。ドラフト会議前の成績が良くなかったので不安もあったが、「しょうがないことと割り切った。逆に自分の実力を認めるいい機会になった」と振り返る。ポジションはピッチャー。信頼される投手を目標に掲げる。「こいつなら任せられると思われるようになりたいですね」
○…北海道出身。父親が野球、母親がソフトボールをやっていた影響で、小学3年生から野球を始めた。中高とも野球部に所属。高校では、冬はビニールハウスで練習に取り組み、自主練習は夜10時半まで及ぶことも。部員は少なかったが、「全員本気で甲子園を目指していました」と懐かしむ。高校3年の甲子園予選では、本大会出場は逃したが、決勝進出の快挙を遂げた。
○…「東都大学野球リーグで、各大学のエースはよくプロになっている。自分もエースになればプロに行ける」と思い、大学に進学。その中で、国学院大学を選んだ。「入学前の練習に参加してみて、一人ひとりが自立していると感じた。ここなら人間としても成長できると思いました」。入学後は体作りのため、体幹トレーニングや150mダッシュなどで下半身を鍛えた。食事にも気を配り、2年生まで食事の前後で体重が3kg増えるまで食べ続けていたという。最終的には、ストレートは時速149Kmまで伸びた。「体をしっかり作れれば、ピッチングにも反映される」。たゆまぬ努力が実を結んだ。
○…「ここがゴールではなくスタート」と意気込む。向上心を常に持ち続けていきたいという。「プレーするうちに、通用しない部分が分かってくる。それをなくしていき、成長したい」。チームを支える選手、ひいては大黒柱を目指す。「2桁勝利して、新人賞を取りたいです」。新たな目標へ、これからも歩み続ける。
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