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青葉区 人物風土記

公開日:2016.05.19

自分で決めた目標に挑戦する「チャレンジカップ」で最優秀賞を受賞した
井上 真理子さん
クラーク記念国際高校横浜青葉キャンパス 3年生

つかんだ自信で笑顔咲く

 ○…不登校に悩んだ過去を振り返りつつ「自分のやってきたことが自信になった」とチャレンジカップの感想を語る。参加者それぞれが目標を設定し、半年間で達成を目指す同大会。一人ひとり背景の違いを考慮した上で、参加者にとって目標がどのくらいの挑戦で、どれだけ参加前後で成長したかが競われる。「欠席を0(ゼロ)に」との目標でつかんだ最優秀賞に「嬉しい。やっと普通の高校生みたいに通えている」と笑顔が溢れる。

○…成績別のクラスで成績順が掲示される中高一貫の進学校に通っていた。中3時には、高校の授業内容を深夜2時まで必死に勉強。「当時は完璧主義。不安だった」。次第に生活リズムを崩し、学校を休みがちになると「なぜ自分は行けないのか」「どうせ嫌われている」と家にこもり、ベッドで泣く日々。心機一転にとクラーク記念国際高校に転校するも、入学式も行けず、自分を責め続けた。

 ○…転機はさいたまキャンパスから横浜青葉キャンパスに転入した半年後。生徒会を手伝い、自分の役割が生まれると「学校に行く原動力になった」という。副会長として活動し、徐々に通えるようになったが、それでも続けては通えない。そんな折に参加したのが同大会だった。「今度こそ自分を変えたい。這ってでも行こう」。根拠はないが「今日はいい日だ」と言い聞かせて登校した。行事の実行委員にも自ら参加し、気付けば友だちから「よく笑うようになった」「変わったね」と言われる自分がいた。

 ○…不登校だった中学時代、行きたくても学校へ行けないアフリカの子どもを映したCMを見たことで、途上国の子どもを支える仕事をする夢ができた。学校へ行けず一度は遠のいた夢だったが、今は「将来の夢に向かって勉強することが生きがい」だ。通学のために引っ越した二子玉川と実家の川越、学校があるたまプラとの往復をこなす現在。何より学校で友だちと笑い合う時間が一番楽しい。

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