青葉区暴力団追放推進協議会(暴追協)の会長として、9月に関東管区内暴力追放功労者として表彰を受けた 平田 照(あきら)さん 青葉区在住
スクラム組み、まちを守る
○…「青葉区に暴力団の事務所はない。そこが評価をされたのであればうれしい」。暴追協の会長として長年にわたる活動が評価され、関東管区内暴力追放功労者として9月に表彰を受けた。
○…川崎市で生まれ、神奈川区で育つ。大学卒業後は父が経営していた飲食店や不動産業の世界へ。「どの業種でも暴力団は必ず接触してきた」と振り返るが、「絶対に付き合わない」と常に毅然とした態度を示してきた。一方、仲間内では苦労話をよく聞き、また、自身も危険な目に遭ったことも。だからこそ1人の力では限界があることを感じ、「みんなでスクラムを組んで対応することが大事」と力を込める。
○…かつては青葉台とたまプラーザに暴力団の事務所が存在。当時は遊技場を運営していたこともあり、不動産業界や建設業界、飲食店などとともに行政や警察に働きかけ、排除に取り組んだ経験も。なんとか成功したが、各業界の先輩たちは大変な苦労を重ねていたと振り返る。排除の難しさを肌身で感じているからこそ、「彼らにビジネスをさせない、居つかせない」ことに重きを置く。今は一見して暴力団員とは分かりづらい時代。だからこそ「どこで関わるか分からない」と警鐘を鳴らす。「何かあってからじゃ遅い」と多業種で暴追協への加入を呼び掛け、「スクラムを組む人が増えるに越したことはないですから」と思いを語る。
○…現在は景品問屋や貸ビルなど不動産管理業を営む会社を経営。プライベートでも釣りにスキー、ゴルフと多趣味で、多忙な中にあっても夫婦で旅行を楽しむなど充実した毎日を送る。「住みやすいまち」と区内に居を構え35年。「『暴力団のいないまち』が、青葉区の価値を高める」と話し、「この環境と安全を守っていきたい」と力強く語った。
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