30年を迎えた青葉国際交流ラウンジで運営団体の理事長を務める 小池 由美さん 松風台在住 67歳
好奇心が活動の源
○…青葉区民会議や市の交通政策推進協議会など、数多くの団体に所属し、いつも市内外を飛び回っている印象だ。「気になったことは絶対やりはじめちゃう。それでどんどん自分の首絞めちゃうんだけどね」と苦笑する。11月で開館30年を迎えた青葉国際交流ラウンジには1996年から携わる。現在は市から同館運営の委託を受けるNPO法人横浜青葉国際交流の会の理事長を務め、国際交流や外国人支援の活動を続けている。
○…夫の海外赴任で87年から95年にアメリカで暮らす。当時は日米の経済摩擦悪化で日本車が破壊されるなど、いわゆる「ジャパンバッシング」が全米に広がっていた。そんな中で、子どもたちを守るために日本人がアメリカ社会に貢献していることを証明しようと、PTA有志で日本文化を紹介する団体を設立。学校や福祉施設を回り、近所のスーパーで日本語で話しかけられるほど友好的な環境をつくることができた。「人が動けば、まちが変わることを実感できた」と振り返る。
○…帰国後に国際交流ラウンジに携わる中で、「もっと外国人支援の取組みを区の施策に取り入れてほしい」と区民会議に参加。会議で区内の課題を学ぶと、次第に防災や交通問題にも関心を持つようになり、「知ったからには行動しないと無責任」と、活動はアメーバ式に広がっていった。
○…大阪府豊中市出身。自宅の本棚には勉強のための書籍や行政からの資料が山積み。でも、どれだけ忙しくても愛犬の散歩を欠かさず、夫の食事も毎食手作りして2人の時間を大切にしている。「誰もが住みやすいまちのため、やるべきことがまだまだある」。飽きることのない「人」や「まち」への好奇心が自身を動かし、その行動が周りを惹きつける。
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