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青葉区 人物風土記

公開日:2020.01.30

青葉区小中高生ミュージカルの脚本・演出を手掛ける
目崎 剛さん
川崎市在住 32歳

作品つくり上げる喜びを

 ○…子どもたちに学校以外の仲間づくりや演劇の楽しさを伝える「青葉区小中高生ミュージカル」の脚本、演出を2013年から務める。自身も高校時代にこのミュージカルに参加していたOB。「初めて出会う仲間たちと一つの作品をつくり上げる。子どもたちにその達成感を感じさせてあげたい」と温かなまなざしで指導にあたる。

 ○…演劇との出会いは神奈川大学附属中学時代。小学生のときに病気を患い、運動制限があったために中学では文化部を志望。後の進路に大きな影響を与え、恩師と慕う演劇部顧問と出会い、演劇の世界に飛び込んだ。それまでほとんど観たこともなかった演劇の世界。演技の勉強をしながら、たまたま挑戦した脚本づくりが周囲から高く評価され、演劇だけでなく脚本にも興味を持つように。そして、高校時代には顧問の紹介で青葉区小中高生ミュージカルに参加。「他校の演劇部で注目していた人と一緒に演じ、大きな刺激になりました」と語る。

 ○…高校卒業後も演劇を続けられることを重視し、サークルが盛んな早稲田大学を志望。夜間学部に通いながら、2年生の時に劇団「たすいち」を立ち上げた。「劇団といっても当時の団員は私一人。脚本を書き、メンバーを募り、劇場を手配するなど全て手作りでした」と当時の苦労を楽し気に語る。運営は厳しいながらも2016年には県主催の「神奈川かもめ『短編演劇』フェスティバル」で国内団体最高位を獲得するなど、着実な歩みを続けている。

 ○…これまで書き上げた脚本は数知れず。「役者を通じて自分の思いを表現できるのが脚本家の魅力」。アルバイトしながらの劇団運営など苦労は絶えないが、「一生演劇を続けていきたい」と凛とした表情で語った。

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