青葉区 人物風土記
公開日:2021.07.22
青葉区歯科医師会の会長に就任した
鳥居 浩一郎さん
すすき野在住 64歳
「患者さんが私の師匠」
○…区内約160人の歯科医師が所属する青葉区歯科医師会。昨年はコロナ禍で活動が難しい部分も多かったが、ウェブ会議などの仕組みを整え、新しい連携の形を模索してきた。「この会の原点は皆で協議し、行動すること。難しい1年だったからこそ、その原点に返る良い機会だった。これからもこの理念を大切に、新たな取り組みにも挑戦していきたい」と意気込みを語る。
○…東京都大田区で生まれ育つ。祖父や父、親族に医師や歯科医師が多い環境に育ち、「医療の道に進むことがごく自然だった」と語る。神奈川歯科大学に進み、卒業が近いころに家族で青葉区に越してきた。その後は鷺沼の歯科医院に4年ほど勤め、1991年に黒須田で鳥居歯科医院を開業。「当時は造成が終わった頃でほとんど何もなかった。地域と一緒に発展していけたらと思い、この地を選んだ」と振り返る。それから30年、まちの移り変わりを見守りながら「地域のホームドクター」として診療を続けてきた。
○…現在はすすき野で2人の子どもと妻の4人で暮らす。「子どもが小さい頃は子育てが趣味だった」と語り、息子が好きだったキッズカートの送り迎えのほか、それまで触ったこともなかったカートのエンジン調整にも挑戦。「自分でもよくやってたと思うよ」と白い歯を見せる。
○…座右の銘は「人間到る処青山あり」。人間どこにでも骨を埋める場所ぐらいあるよ、という意味だが、「だからこそ今いる場所で精一杯生きることが大事」と力を込める。歯科医として大切なことは「全て患者さんから教わった」と話し、「恩返しではないけれど、これからも患者さんに寄り添い、地域貢献できる歯科医を目指していきます」と微笑んだ。
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