10周年を迎えた「りぷりんと・あおば」の代表を務める 富田 晴雄(てるお)さん あざみ野在住 80歳
絵本で子どもと元気に
○...青葉区内の幼稚園や保育園で絵本の読み聞かせを行うシニアボランティア団体「りぷりんと・あおば」の代表を務める。発足10年を記念して3月に絵本の群読イベントを行った。「子どもたちの笑顔と『おじさんまた来てね』の声が何よりも活動のやりがい」とにこやかに話す。
○...東京都出身で、40年ほど前にあざみ野へ。振り返れば、中学生から大学生までラグビー部で練習に明け暮れる日々。会社員となってもプレーを続け、レフェリーとして60歳まで活躍した。ラグビー一色だった人生の転機は読み聞かせの募集チラシ。「孫にも読んであげたい」と同団体で活動を始めて10年。まったく同じ絵本を読んでも、園が異なれば子どもたちの反応も違う。そんなところに面白さも。絵本では「『うんちのちから』は人気で、物語の内容は食物連鎖まで繋がっている。数十ページであっても奥が深い」と話す。「子どもは聞いていない振りをしつつもどこかに記憶で残り、いつか人生で結び付くことがあると聞き、そんな絵本選定を心がけている」と話す。
○...区内の素人劇団や英語スピーチコンテスト団体に30年間所属するなど、様々な活動に活発的に取り組む。どれも共通しているのが「表現すること」。役に入り込んで時には感動して泣いてしまうこともあるが、そんな瞬間も楽しみの一つ。昔から子ども好きなこともあり、昨年は学童保育の指導員にも挑戦した。
○...「りぷりんと・あおば」は、現在メンバーが12人と少なく、高齢なため運営していく上で大変なことも多い。あと1年、あと1年と踏ん張って続けていく人もいる中で、それでも「活動を継続していくことが大切。この先、10年は続けていきたいね」と力を込め意欲を語る。
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