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青葉区 人物風土記

公開日:2022.10.06

FIFA U-20女子ワールドカップに日本代表として出場した
渡部 麗(うらら)さん
青葉区在住 20歳

プロ目指して一歩ずつ

 ○…日体大SMG横浜に所属し、8月にコスタリカで行われたFIFAU-20W杯の日本代表に選出。ガーナ戦のアディショナルタイムで「憧れの舞台」に立った。出場時間が短く、満足のいくプレーができたわけではない。だが、その思いが「少しでも長くピッチに立ちたい」と次の目標につながった。

 ○…京都府出身。サッカーをしていた2人の兄の影響で5歳から始め、中学生で強豪のJFAアカデミー福島の選考試験に受かり入団。12歳で親元を離れ、拠点となる静岡県で寮生活。「大きな決断をしたつもりではなく、受かったから行こう」と気楽な気持ちだったと柔らかな物言い。全国大会で出場の機会がなかった1年時の悔しさをバネに、3年時は1点を追う決勝で同点ゴールを決めた。「自分の得意な形でシュートができた。その光景が忘れられない」。その喜びをまた味わいたいと厳しい練習も苦にならない。

 ○…これまでは代表候補止まり。選考合宿に参加し、あと一歩のところで届かなかったからこそW杯出場は「自信につながった」。サッカー一筋、唯一のオフは、色鉛筆で絵を描くことが息抜きで、チームメートにプレゼントすることもあるという。「熱烈に誘われない限り、外へ遊びに行かない」と生粋のインドア派だが、そんな彼女もサッカーは別。外に出ている意識はないほど生活の一部になっている。

 ○…得点を入れ、チームが勝てた時が何よりもうれしい。コスタリカで受けた声援は、多くの人に感動を与えられるサッカーの楽しさを再認識する機会に。得意のシュートに磨きをかけ「誰からも認められる選手に。ワールドカップで活躍し、チャンピオンズリーグに出場する」とプロでの活躍を誓う。

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