青葉区 人物風土記
公開日:2023.04.27
Jリーガーとして活躍を続ける
馬渡 和彰さん
青葉区在住 31歳
「満足するな」を心に
○…プロ10年目。J3からキャリアをスタートし、現在は浦和レッズに所属。右も左もできるサイドバックとして8チームを渡り歩いてきた。直近ではAFCチャンピオンズリーグ決勝を控え、ビッグタイトルを獲得するために準備を続ける。
○…世田谷区出身。小学2年生でサッカーを始め、中学で都の選抜に。強豪の市立船橋へ進学し2年生でレギュラーを掴むと全国優勝を経験。プロへの手応えを感じていた東洋大学4年時に恋人の妊娠という転機が。サッカー選手を諦めろという声もあったが、「プロと家族の幸せ、どっちも掴みたい」。籍を入れ、夕方から練習、朝までバイトの日々に「死に物狂いだった」と振り返る。内定先はJ3のガイナーレ鳥取。縁もなく、誰も知らない土地だったが、妻と乳児、3人一緒に鳥取へ。金銭的にも苦しく、「サッカーをやめるか、上に上がるか」。まさに背水の陣だったと振り返る。努力が実り、J2クラブを経てJ1のサンフレッチェ広島へ。「両方掴み取ったぞ」。喜びが込み上げた。
○…川崎フロンターレ時代に移り住んだ青葉区を気に入り、妻と2人の子どもと今も暮らす。苦楽を共にした妻に感謝を隠さず、オフの日は家族と過ごすのが何よりの楽しみ。一方、都筑区で小学生向けサッカースクールを開校したり、世田谷区で未就学児の大会を開催するなどセカンドキャリアを見据えた活動も。「自分がサッカーを通じて多くの人から受けた恩を次世代につないでいきたい」と思いを話す。
○…「満足するな」。小学生の頃にコーチから言われていた言葉が心にずっと残っている。貪欲にステップアップし、今だって満足していない。「日の丸を背負ってみたい気持ちはある」。次の目標に向け挑戦は続く。
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