青葉区 人物風土記
公開日：2023.10.05
９月に横浜市青葉区倫理法人会の会長に就任した
中村 巌（いわお）さん
元石川町在住 42歳
「純情」の学び、広めて
○…より良い生活習慣とゆたかな人間性を備えたリーダーとなるべく、「純粋倫理」を学んでいる青葉区倫理法人会。その会長に就任した。戦後間もない頃から倫理教育の重要性を説いた丸山敏雄を敬愛し、著書「万人幸福の栞」を含め「世界一深い学びだと思っている。もっと学びを広めていきたい」と意欲的だ。
○…職業は舞台俳優。北海道江別市で生まれ育ち、高校卒業後は近隣のアマチュア劇団に。とは言え、しばらくは芝居よりもストリートダンスにのめり込む宙ぶらりんな日々。親の心配を感じていたこともあり、日本有数の劇団でオーディションに参加したことが転機に。選考を通過し、地獄のようと形容されるレッスンを経て「どっぷりはまってしまった」。今では年間１８０公演ほどをこなす多忙な日々だ。
○…ＹｏｕＴｕｂｅの動画をきっかけに興味を持ち、倫理法人会に入会したのは４年前。倫理的な考え方や感じ方に成長を実感しているという。純粋倫理の活動を突き詰めていくと「純情」、つまりは素直な気持ちに行きつくと話し、それは演じる上での感覚に一致するとも。将来はエンターテインメントの分野で「人を育てていきたい」と思いを明かし、その意味でも倫理法人会での活動は糧となっている。
○…３歳の愛娘を持つが、「未だに父親という感覚がない。娘に父親として育ててもらっている感じ」と笑う。妻も同じ俳優で、時には演劇論を交わすことも。ゲーム好きという意外な趣味を持つが、その没入感は舞台にも通じるところがあると話す。好きな言葉はブルース・リーの「水になれ、友よ」。形は絶えず変化し、流れることも岩を砕くこともできる。そんな水のように柔軟に。「名前は巌のくせにね」と屈託なく笑った。
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