7月7日の高校野球神奈川大会開会式で選手宣誓を務める 山田 望意(のい)さん 慶應義塾高等学校 3年
互いに敬意持ち、今夏宣誓
○…第107回全国高校野球選手権神奈川大会の組み合わせ抽選会で、選手宣誓のくじ引きが行われた。立候補した107校の中から引き当てたのは、慶應義塾高等学校野球部。「驚いたが、やるからには良い宣誓を」と意気込む。大役を務めることに、緊張感よりも、「自分が良い宣誓をすれば、良い大会が作り上げられるのでは」と楽しみな気持ちが勝る。
○…部員は103人。推薦入試や一般入試等の入学方法、野球歴などが異なり、多様な選手が揃う。チームを率いる主将として、「一人ひとりとのコミュニケーション」を大切にしている。日々の会話を通じて、その人がどんな人で、どうしたら響くか分析して伝える。「丸の中に収めるのではなく、木の枝のように、太い幹からそれぞれが個性を伸ばしていくイメージ」とチームを表現。中心となる「幹」は大切にしつつも、それぞれの枝が自由に伸びることで、個人の良さを引き出そうとする。
○…愛知県出身で9歳から野球を始めた。これまでを振り返り、「やるべきことをきちんとやっていれば、報われる」ということを学んだ。「試合中の『運が良かった』場面は、全力でプレーしたからこそ。野球の神様は見てくれている」と語る。目標とする人は福井章吾選手(トヨタ自動車)。人間性や主将力に惹かれた。
○…チーム目標は「日本一」。それは、野球の結果だけでなく、日本一にふさわしい人間性があるチームであることだという。一選手としては、「チームの軸となり、託される選手」を目指す。甲子園への切符をつかむため、172チームが対戦する。「相手がいての野球。敵ではなく野球をする仲間として、リスペクトし合いたい」と今夏の大会に臨む。
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