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公開日:2026.08.06
市ケ尾高校 野球部 県大会で初ベスト8 創部53年目、掴んだ悲願
7月7日から26日まで行われた第108回全国高校野球選手権神奈川大会で、県立市ケ尾高校野球部が創部53年目にして初となる「ベスト8」進出を果たした。準々決勝で今大会優勝の横浜高校に4対11で敗れたものの、同部の歴史に新たな一ページを刻んだ。
意識改革で躍進
2017年秋に就任した菅澤悠監督は、それまでの指導や練習の質を根本から見直した。「見栄えを良くしただけの練習から、試合のための練習になるよう物事の本質を捉えて取り組む」ことを意識したという。
公立校につきものの他部活とのグラウンド使用の兼ね合いや勉強との両立という課題に対し、待ち時間をなくすグループ分けやローテーション練習を導入。スキル習得や打撃のレベルアップに徹底的にこだわった。
その成果は夏の神奈川大会で2年連続でベスト16、昨年の秋の大会では初のベスト16など着実に数字として現れた。
優勝校に肉薄
5回戦(18日)では同じく公立校の川和高校(都筑区)と対戦。安定した投球と無失策の守備で一歩も引かない好ゲームを展開し、3対1で見事勝利した。
続く準々決勝(21日)は横浜高校(金沢区)と激突。1回裏で4点を失い、続く2回、3回にも1点ずつ失点するなど序盤は苦しい展開に。しかし、4回、5回の表で2点ずつ取り返し、一時的に4対6と王者に肉薄。しかし、最後には横浜高校が試合の流れをコントロールする強豪校の意地と強さを見せつけ、市ケ尾高校は最終スコア4対11で敗れた。大会ではその後、横浜高校が優勝し、甲子園への出場権を手にした。
大会後、取材に応えた菅澤監督は「『ベスト8』を目標に臨んだ今大会、部員の目標を達成させることができた達成感と安堵感でいっぱい。当日も多くのOBが応援に駆けつけてくれるなど、人に恵まれ支えられた10年間でした」と感謝をにじませた。
平野遥大主将は「目標としていたベスト8を達成できて、とてもうれしく思う。仲間と最後まで全力で戦い抜き、このチームで高校最後の夏をやり切ることができた。支えてくれた全ての方々に感謝します」と振り返った。
歴史は次のページに
新チームも「ベスト8」を目標に掲げ、すでに次の夏へ向けたスタートを切っている。
今大会で10年間の指揮に区切りをつけた菅澤監督。「スター選手がいて急に強くなったわけではなく、10年間の積み重ねがあって1歩ずつ着実に力をつけたからここまでこれた。グラウンドや用具等の環境が整っていたことも、50年を超える歴史があったからこそ。1・2年生には自己実現に向かって必要なことが何かを本気で考え、道を迷いながらも最後までやり抜いて目標を達成してほしい」と温かいエールを送った。
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