緑区は4日、東洋英和女学院大学(三保町32)と相互に連携、協力していく旨を定めた基本協定を締結した。
同大と緑区は、区主催のイベントで同大生徒らがハンドベル演奏をするなど、連携してきたこともあるが、取り組みは多いとは言えなかった。
昨年、同大が30周年、緑区が50周年の節目を迎えたことをきっかけに相互に連携していきたいという機運が高まった。
昨年12月には、小野崎信之緑区長らが同大を訪問。協定締結へ向けた意見交換を初めて行った。
今回締結した基本協定では、4つの具体的な取り組みが示された。
一つ目は、国際関係。区内に今後設置される予定の国際交流ラウンジの運営に同大が協力することを盛り込んでいる。
2つ目は、教育関係。緑区主催の「子どもまちづくりイベント MiniMini Midori」への学生ボランティアの参加や、公立保育園での学生の実習やアルバイト受け入れが明記された。
3つ目は、知的資源の市民開放に関してだ。保育や教育の専門書を数多く所蔵する同大図書館を、保育や学校関係者に開放する。また、市民向けの公開講座も行う予定だという。
4つ目は、地域関係。学生への救命救急講習の実施を推進するほか、消防団活動に学生を積極的に巻き込み、地域防災力の向上につなげていく。
今後、定期的に内容の報告や検証の場を設け、取り組みを拡充していく予定だという。
同大の池田明史学長は「一歩一歩具体的に連携を進めていきたい。地域に大学が貢献し、学生が成長する糧になれば」と話した。
また、小野崎区長も「連携を深め、新たな取り組みへの一歩を踏み出したことは意義深い」と述べた。
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