緑区 トップニュース社会
公開日:2023.07.27
東洋英和女学院大学
プラごみ問題 学生が警鐘
緑区との連携事業で
世界的な環境課題であるプラスチックごみ問題に一層関心を持ってもらおうと、今年度、東洋英和女学院大学の学生たちが緑区と連携し、「みどりプラスチックチャレンジ」と題したユニークな取組を進めている。
この活動は、2020年に基本協定を締結した同大と緑区が、連携・協力事業として新たに開始した取組。一人ひとりが廃棄するプラごみの量を減らすため、なるべくプラスチックに頼らない生活にチャレンジするというもので、同大のSDGs研究室「コムラデリー」の2、3年生約20人が実践している。
7、8月は参加者が1日の間で「どのようなプラスチック製品を利用したか」について、記録・集計することによる「見える化」を進める。その後8月から10月に掛け、プラスチック代替製品を積極的に使用するなど、なるべくプラスチック製品の利用を控える生活に挑戦する。
その様子は、学生が自ら動画として撮影。編集した動画をコムラデリーのインスタグラムやツイッターでタイムリーに発信することで、多くの人々への意識啓発につなげたいとしている。
さらに、活動の成果はパネルにまとめ、10月に予定されている「緑区民まつり」で発表。会場となる四季の森公園内で展示する。
環境問題は「自分ごと」
活動の発端は、1月に発行された米紙ニューヨークタイムズの記事だった。紙面には、プラスチックに触らない生活に挑戦した記者の体験談が掲載されていた。
同研究室のチューターを務める同大の河野毅教授がこの記事を読み今年2月、学生に紹介。記事から得たアイデアを元に学生たちが発想を広げ、この企画が始まった。
活動を通じ、コムラデリーの部長・石附紗英さん(3年)は、多くの化粧品のパッケージがプラスチック製であることなどに目が向いた。調査を進める中で、容器がプラスチック以外で作られた化粧品も流通していることを知り「より環境に優しい製品を選ぶようにしたい」との意識が高まったという。
プラスチックごみによる海洋汚染について警鐘を鳴らすのは、同研究室の浜田美羽さん(3年)。廃棄されたプラごみが微細な粒子となって魚の体内に取り込まれ、それらの魚を「私たちが食べることで、結局人間に返って来る。自分ごととして考えてほしい」。
河野教授は「学内で学ぶだけでなく、社会に貢献できるよう行動することが大切。この取組は、学びを社会に還元できる良い機会になっている」と語った。
ピックアップ
意見広告・議会報告
緑区 トップニュースの新着記事
コラム
求人特集
外部リンク
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!













