区内台村町にある神奈川大学附属中・高等学校が今月、創立40周年を迎えた。11月18日には同校で記念式典と講演会が開かれ、教職員、生徒、来賓ら大勢が出席。「40歳」となる同校を共に祝った。
同校は1984年11月19日に創立。男子校として開校し、88年に男女共学に移行した後、2004年からは併設型中高一貫校として教育活動を続けている。神奈川大学創立者・米田吉盛氏による「質実剛健・積極進取・中正堅実」の建学の精神のもとに、今年3月までに延べ7400人余りの卒業生を輩出してきたという。
夢なき者に成功なし
同校の卒業生で、乃木坂46の元メンバーの伊藤かりんさんが司会を務める中、記念式典がスタート。生徒約1300人を前に、小林道夫学校長は「多くの卒業生が日々国内外で活躍している。本校がそうした人材を増やし続けられるのは、中学・高校時代をここで過ごした生徒たちが、失敗を恐れず挑戦する経験や、友人と笑い、涙を流し、感動を味わってきたから。人は感動があってこそ前向きな気持ちが生まれる」と語り、「先人たちの偉業に触れ、皆さん一人ひとりが、いまこの場にいる意味を考えてほしい」と呼び掛けた。
また、挨拶に立った神奈川大学の石渡卓(たかし)理事長は、江戸時代の教育者・吉田松陰が残したとされる言葉を紹介。「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に夢なき者に成功なし」。熱心に聞き入る生徒たちに「まずは自分のための夢を描き、自分を信じてください。失敗しない人に成功はないんです」とエールを送った。
式典後の講演会では、搭乗操作型ロボットを開発・製造する「ツバメインダストリ株式会社」のCEO・吉田龍央さんと、同社のプロダクトデザイナー・大竹佑真さん(いずれも同校卒業生)が登場。「夢を持ち、行動することの価値」をテーマに講演し、生徒たちの関心を集めた。
またこの日、同校は40周年事業としてリニューアルした制服を披露。伸縮性が向上したジャケットについては、実際に着用した生徒から「ストレッチが効いていて、着心地が良い」などの感想が聞かれた。来年4月から新入生は全員新制服を着用するという。
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