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緑区 人物風土記

公開日:2026.09.03

10月から始まる鴨居まち研主催の事業「ヨコハマ共鳴塾」を企画した 増山 正幸さん 中山在住 74歳

  • 増山 正幸さん (写真1)

人生100年 しなやかに

 ○…70歳で退職した後、地域の活動に関心を持ち、鴨居駅周辺まちづくり研究会(鴨居まち研)に入った。人生100年時代に指南書はなく、身体的制約や役割の喪失、制度の不整合など「見方によっては荒地が広がっている。高齢者が1人の力だけで生きていくのは難しいが、自分が持っているものを譲り合い、それが循環すればしなやかに生きていけるのでは」。ヨコハマ共鳴塾では全6回の日程で講座や県内各所の散策を行う。「参加者の間で親近感が生まれ、振動が伝わる音叉のように共鳴するきっかけになれば」。明確なビジョンを持つが「また難しい話をしてしまった」と頭を掻く。

 ○…栃木県出身。引っ越しが多く、県内の学校を転々とした。大学で上京し、芝浦工業大学で電子工学を学んだ。卒業後は計測や制御技術で業界をリードする株式会社小野測器に就職。70歳まで勤め上げた。「自治会活動など地元のことは妻に任せ、会社、自宅、出張先を行き来する毎日だった」と振り返る。

 ○…退職までのリミットが見えた頃、趣味の延長で二宮金次郎の研究を始めた。江戸時代に全国の荒廃した農村を建て直した実践や根底にある思想を学び、現代に生かす術を探した。その発想から編み出されたのが今回のヨコハマ共鳴塾。人生100年時代の荒野を生き抜くアンサーを、実践を通じて見出していく。

 ○…頭で考えるだけでなく身体的な感覚としても「しなやかさ」の体得を目指す。退職後に合気道を習い始め、4年間の稽古で初段を取得した。「人生100年時代に問題はいくらでもある」。自分事として捉えリスクを見積もり対策を講じる重要性を説く。この先も「まだにぎやかなステージにある」。孫の笑顔が人生を明るく照らす。

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