慶應義塾大学野球部は10月31日、東京六大学野球2021秋季リーグ戦で39回目の優勝を達成した。春季での優勝に続く30年ぶりの春秋連覇。主将の福井章吾選手は「相手からのマークもあり苦しいシーズンだったが、チームとして粘れたことが優勝につながった」と喜びを口にした。
30年ぶりの快挙に向け、最後に立ちはだかったのはライバルの早稲田大学。同大との2連戦で1引き分け以上で優勝が決まる状況の中、初戦を3-5で落とすと、第2戦も初回に3点を先制される苦しいたち立ち上がりとなった。
慶應義塾の反撃は5回。先のドラフト会議でオリックス・バファローズから指名を受けた渡部遼人選手がタイムリーを放ち2点差に詰め寄った。7回にはまたも渡部選手が適時打。相手の悪送球も重なり一気に同点に追いついた。続く8回は二死一三塁のピンチを招くも三振で抑えて逆転を防いだ。迎えた最終回は、守護神・橋本達弥投手がマウンドへ。二死から二塁打を許すも、後続打ち取るとグラウンドに歓喜の輪が広がった。
最終成績は4勝1敗5分。勝ち点で2位の早稲田大学と並ぶも勝率で上回った。
史上初の四冠目指し
秋季リーグ戦に向け「バッテリーを中心とした守り」と「エース級の投手から3点を取れる攻撃」をテーマに練習を積んできたという堀井哲也監督。「打撃は春ほど調子は良くなかったが、ピッチャーを含めたディフェンスが思った以上に良かった」と優勝のポイントを語る。
最終戦でも大活躍を見せた渡部選手はベストナイン(外野手)に選出された。「試合の中で修正をすることができ良い状態を維持することができた。大学4年の秋にキャリアハイの成績でベストナインを取ることができ報われた気持ち」とシーズンを振り返った。
今回の優勝で、4月からの春季リーグ戦と6月の全日本大学野球選手権に続く3つ目のタイトル獲得となった。次なる戦いの舞台は、11月20日に開幕する明治神宮野球大会。東京六大学史上初の四冠を目指す。
「チームスローガンである”繋勝”を神宮球場で体現できるように」と渡部選手。福井選手も「一戦必勝で。感謝の気持ちを忘れずに頑張る」と意気込みを語った。
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