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公開日:2026.05.28
港北区内詐欺被害 県内ワースト2位 「警察・LINE・金に注意」
港北警察署管内において、特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺の被害が深刻化している。被害抑止の啓発活動を担う生活安全課の甲斐義博課長と、捜査を行う刑事第二課の篠原暁課長。今回は、区民の財産を脅かす犯罪に最前線で対峙する2人に現在の状況を聞いた。
同署管内では、4月の短期間のうちに相次いで高額な被害が発生するなど、個人の大切な財産が容赦なく狙われる深刻な事態が起きている(数値はすべて暫定値)。
区内の4月末時点の特殊詐欺認知件数は32件で県内ワースト2位という危機的な状況だ。さらに近年、世間を騒がせている「投資・ロマンス詐欺」の件数は20件(前年同期比16件増)と急増しており、被害額は約4億7800万円に達する。1人あたりの平均被害額をみると、特殊詐欺の約670万円に対し、投資・ロマンス詐欺は約2390万円と非常に高額なのが特徴だ。
「儲かる」信じ込ませる罠
投資・ロマンス詐欺はネット広告のクリックから始まることが多い。インフルエンサーらを騙るアカウントに誘導され、偽の取引アプリ上で「投資額が増えている」画面を見せられることで、長期間にわたり何度も現金を振り込んでしまう。「株や暗号資産に興味がある人ほどのめり込みやすい。最後にお金を下ろす段階で『手数料が必要』などとさらに要求され初めて気づく」と篠原刑事第二課長は話す。
一方、比較的若い世代が狙われやすいのが警察官をかたる手口だ。他県の警察を名乗り「口座がマネーロンダリングに使われ逮捕状が出ている。証明のために全財産を指定口座に移せ」などと脅し、ビデオ通話で偽の手帳を見せるなどして送金させる被害が後を絶たない。「本物の警察がメッセージアプリで友達登録を求めることも、逮捕状を画面で見せることも、お金を要求することも絶対にない。このキーワードが出たら詐欺だと断定してほしい」と甲斐生活安全課長は強く注意を促す。
「闇バイト」すぐそこに
自身や家族が犯人側になるリスクも身近に潜む。SNS上の「高収入」等の言葉で募集される「闇バイト」だ。応募時に安易に送った身分証明書の画像をネタに、「辞めたい」と言っても「家族に危害を加えるぞ」などと本人を脅迫して心理的に追い詰め、組織から抜け出せなくする悪質な手口が横行している。
同署では若者の加担を防ぐため、区内の中学校等で「非行防止教室」を開催。「友達や家族の間で、急に不自然にお金遣いが荒くなった人がいればそれは一つのサインかもしれない」と甲斐生活安全課長。
固定電話の留守電設定や、画面フリーズから電子マネー要求へ繋げる「サポート詐欺」への警戒も必要とし、同署は「お金やキャッシュカード、暗号資産の話が出たら絶対に一人で判断せず、すぐに警察や信頼できる周囲に相談を」と切実に訴えている。
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