港北区 トップニュース教育
公開日:2026.03.26
師岡小6年3組
「防災カルタ」区へ寄贈
”遊びで備える”をカタチに
師岡小学校(平田あや校長)の6年3組の児童36人(担任・古橋望教諭)が3月16日、総合的な学習の時間で自作した「防災カルタ」を港北区に寄贈した。同取り組みは、遊びを通じて多くの世代に防災知識を広めることが狙いだ。
1年間の学びを結晶に
同クラスでは昨年5月から「防災」をテーマに学習をスタート。避難所運営ゲーム「HUG(ハグ)」の体験や区職員への取材を通じ、専門的な知識をいかに自分事として捉え、発信できるかを考えてきた。
当初は「ポケモンカードゲーム」風の対戦ゲームや「人生ゲーム」を模した案、瞬発力を競う「おばけキャッチ」風のボードゲームなど4つのグループに分かれて企画を競ったが、教職員約40人へのアンケートの結果、最も普及に適しているとして"かるた"が選ばれた。その後、さらに内容をブラッシュアップし、印刷業者へ発注。卒業式を目前に控えたギリギリのタイミングで、7セットの完成品が手元に届いた。
会話で広がる防災知識区が啓発活用を視野対話を生む独自の工夫
完成したかるたは、単に絵札を取るだけでは終わらない。取った札の枚数が少ない人向けに「予備カード」を設けて参加者全員が対等に遊べるようにしたほか、後半には「お題カード」を使った独自のフェーズが用意されている。
例えば「避難所でけが人が出た。応急処置に使えるものは?」というお題に対し、手持ちの「救急箱」や、時には「ポリ袋」「ガムテープ」などの札を出し合い、どう活用できるかを話し合う。「答えが一つではない状況で会話が生まれることに意味がある」と、商品開発さながらの熱量で細部まで作り込んだ。
「はじめの一歩」を地域へ
寄贈式では、1年間の活動報告を行った後、港北区総務課防災担当の森崎健係長を招いて「防災カルタ」を実践。手元の札をどう活用するか議論が展開され、白熱した交流を経て完成したかるたが区へと手渡された。受け取った森崎係長は「皆さんが分かりやすい形にしてくれた。区内の小学生や大人にも体験してもらい、防災を話し合うきっかけにしたい」と感謝を述べた。指導にあたった古橋教諭は「この活動で意識が180度変わるわけではないが、大切なのはきっかけを持つこと。自分たちで考え、対話した経験を最初の一歩にしてほしい」と教え子の成長に目を細めた。同クラス女子児童は「"変える意識 届ける知識 はじめの一歩"というスローガンでやりきった。多くの人に伝わったらうれしい」と話した。
今後、寄贈された「防災カルタ」は区役所を通じて地域防災拠点や他校での啓発活動に活用される予定だ。
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